7 一本取られた ページ7
ある仕事終わり、美夏から「今週仕事終わりに仲良い子達で集まって飲もうと思うんだけどAも来るよね！？」って連絡があった
A:会社の女の子達?
〜♪
あ、返事来た
美夏:うん、会社の子とーあと他社の友達!
気分転換に行こうかな
A:うん。いいよーまた場所とか決まったら連絡頂戴
美夏:やった！ちょっといい所行こうと思ってるから、絶対おしゃれしてきてね！
はいはいー。
そして当日
美「あ！Aー！こっちこっち！」
「ごめん、遅れて」
良いお店だって聞いたからちゃんとした格好で来た
って言ってもいつも変なかっこうしてるわけじゃないけど…
珍しくワンピースを着てって言っても紺のシックなもの
良いお店ってシックなイメージだから
にしても・・美夏、なんか今日いつも以上に女の子女の子してる…
ちょっと疑問を持ちながらもお店に向かう
美「ここ！」
お店は一階がバーになってて、
仕事終わりの人がちょっと奮発したい時に来そうな感じの良いお店
どうやら2階は個室になってて大人数の部屋もあるらしい
階段を上がって部屋に入ろうとしたら
翔「あ!美夏ちゃんとAちゃん来たー！」
あれ・・?
と思ったけど時すでに遅し
部屋に入ると左に男性、右に女性が一列に向かいあって並んでる
行ったことはなくてもこれが合コンだという事は嫌でもわかった
美夏を睨んで
「どういうこと…?」
美「私、誰も『女の子だけ』とは言ってないよ♪」
確かに…
一本取られた
一通りの自己紹介も終わってみんな好きに話してる
今までただ単に合コンとかに興味がなかったから参加しなかったけど
案外参加してみると楽しい事もある
同じ会社の人は翔君、武君、美夏だけであとはその3人繋がりの友達とからしい
私も別に緊張するタイプとかじゃないんだけど…
「Aちゃん可愛いね〜」
とかを言われるのは昔から最高に苦手だ
言ってくれるのはありがたいけど、私はそういう人じゃないから戸惑うし
何より私に言う事じゃない
いつの間にか隣に座って口説いて来てるいかにも「俺かっこいいでしょ」的な人に
気を使って返答するのもそろそろ疲れてきた…
時間も遅くなって来てこれでお開きになると思ったら…
翔「よしっ！じゃあせっかくだから2次会行こうぜ！」
皆もその話に乗ってさすがに帰りますという雰囲気ではない…
いかにも俺かっこいい男はいつの間にか私の肩を抱いてるし
離せよ！帰りたいよ！
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作者名：ど | 作成日時：2014年2月23日 18時
