金木犀―1― (ページ41)

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GS―

やっぱりサイン会が終わっても
中国に居ても忘れられなかった

サイン会の日、彼女を見ながら僕の昔を探してた

昔の事は忘れるタイプだったけど
記憶に残ってたこと

それは彼女だ

あの時そんな気がした

名前も聞いたことがあった
髪もあの目も僕は見覚えがある

サイン会の次の日、カイとシウミンヒョンから逃げるように部屋に戻った時、

気になって気になって母に電話したんだ

僕は日本のどこにいつ住んでたか

あの時優しくしてくれた家族の名前は何なのか

聞こう

確信がほしい

「「あ、あの！」」

「「いや、どうぞどうぞ」」

A「えっあーじゃあ・・あの…」

A「D.O.さん、本名教えてください。

あと…日本に住んでたって言ってましたよね…?住んでたのって○○県の―ですか…?」

そうだ。僕が住んでいたのはそこだよ

GS「ギョンスです。、ド・ギョンス。
　住んでいた場所は…○○県の―。最年長の時の夏の終わり頃から春になる手前まで。」

彼女はやっぱりという顔で笑顔を見せた

GS「僕も聞きたいことがある。君は…●●Aちゃん…だよね?」

彼女は目に浮かべた涙を流さないように我慢してる

うんうんと彼女は頷く

こうして僕は初恋の相手に

2度目の恋をしたんだ