運命の恋、拾われました.15

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彩「A〜！こっちだよ〜！」

「ごめ〜ん！道に迷ってた。笑」

彩「だと思った。笑 相変わらず方向音痴は直らないねぇ」


さっきの写真は写真を見せてからのお楽しみにしておこうと決め、嘘を付いた

これくらいの嘘なら、神様だって怒らないでいてくれるだろう


「さ、喉を潤してパパッと終わらせちゃおう！もうちょっと頑張ってね、お二人さん！」




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外での撮影を終わらせ、今度はスタジオでの撮影

さすが業界人(裏方だとしても)。本格的な撮影スタジオが用意されていて、私の心もウキウキ。
まるで本当にカメラマンになった気分だ。


私はチラッとスマホを確認して、撮影に入った




「ねぇ、ちゅーする？」

彩「ぜっったいヤダ」

「え〜、ほっぺにちゅーくらいは？」

彩「無理。そういう若気の至り的な写真はいりませーん」

「＿＿＿＿彩子。加藤さんの顔....笑」



あくまでも拒否の姿勢を取る新婦に、ちょっと泣きそうな新郎。笑
さすがにここまで言われると可哀想かもしれない


彩「だってAだってイヤでしょう？っていうかそんな写真いらなくない？！」

そんな彩子の発言に、もう少しで加藤さんの目に溜まった涙がこぼれちゃうんじゃないか？ってハラハラな私



でもね、加藤さん。コレは彩子の精一杯の強がりなんですよ？
こんな強気な事言ってますけどね、本当はただ恥ずかしいだけなんですよ？



だから私が、一肌脱いで差し上げましょう！




「彩子。貴女は今撮られている側。要するに私のモデルであり、いわば私が上司みたいなもんです。
さて仕事人間の彩子さん。私は今、貴方たちの微笑ましい写真が撮りたいです。

ではこういう場合、モデルである彩子さんはどうするべきでしょうか？」



彩「＿＿＿＿＿、分かった。やります」



頬を膨らませてプイッと目を逸らす彩子。

これね、怒ってるんじゃないんですよ？ 照れてるんです♡
その証拠に、顔がみるみる赤くなってきてるでしょう？



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周りにいる数人のスタッフさんがこの状況を見て苦笑いをしてたとか。笑

そして、『本当にドSなのはガンちゃんの彼女の方なんだ』と囁かれていたとかいないとか。





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