2017.11.** ページ35
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あの後、後輩と勤務が重なった時に、一緒に居た男性の事を聞いてみたら『三代目つながりでインスタで知り合った友達』という事らしかった
名前は後輩も下の名前しか知らないらしいが『はると』というらしい
______最近の子は相手の素性を良く知らなくても『友達』と言えるんだ。すごいな。
その『はるとくん』のインスタを後輩に教えてもらったので、少しだけ覗いてみる。(決して興味があるわけでは無い)
一瞬、その子だと分からなかったのは最近の加工アプリのせい(いや、おかげ。と表現するべきなのか)で実物よりもだいぶ今市さんに寄せられているせいだろう
そこには当たり前のように今市さんになりきっている彼の写真ばかり。自撮りだったり他のなりきりさんと一緒だったり。
それと、ライブ会場であろう場所で沢山の女性と撮っている写真。
とても、いい気分になる様な写真たちではなかった
______どんどん、私の気持ちが沈んでいく......
この人に、事実が知られたとしたら......
それは一気に広がって.......
______いや、もう彼は既に知っていて、何か行動を起こしているかもしれない.....
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仕事に集中したいのに全然できなくて、小さなミスを連発しながらも
なんとか仕事を終えてスタッフルームへ
スマホを開くと見慣れない番号から着信があり、留守電が残されていた
荷物の不在の電話かな?くらいに思って留守電を聞くと、聞き慣れない声が録音されていた
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「こんばんは。お邪魔します」
マスター「いらっしゃい。こちらへどうぞ」
いつもは席案内なんてされないけど、今日は違う。マスターがとある男性の横の席を指した
「こんばんは。お久しぶりです」
『青山さん。こんばんは。今日はちょっと冷えますね』
そう言いながらホットコーヒーを啜る男性は、やっぱりマスターに似ている
まぁ、だって兄弟だもんね。そりゃ似ていて当然だ
『コーヒーを待ちますか?さっそく本題に入りますか?それとも、私との会話に花を咲かせますか?』
「ふふっ。じゃあ、まずは美味しいコーヒーをいただきたいです。笑」
マスター「コラ!こんな若い女性を口説くんじゃない!」
『はぁ〜。もう、兄さん。そんな固い頭でよくこの商売ができるよね』
マスター「_____お前みたいに脳みそを使わず生きてみたいもんだよ」
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R(プロフ) - 更新されていた当初から拝見させていただいてたのですが、久々に更新の通知がきて驚きと嬉しさでドキドキしています…笑 色んな人の作品も見てきましたが、やっぱりみちゅさんの書くお話が大好きだなぁと改めて思う今日この頃です!素敵な作品をありがとうございます♡ (9月30日 9時) (レス) id: 46f9daba3e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 更新ありがとうございます!もし可能ならパス付きのお話も読んでみたいので検討していただけると幸いです。 (9月26日 21時) (レス) @page41 id: 222fa2acf1 (このIDを非表示/違反報告)
さとみ(プロフ) - みちゅさん» みちゅさん、返信ありがとうございます♡そして更新も!!ありがとうございます♡続き見れないのかなぁ…と諦めかけていたのでとっても嬉しいです(^^)これからも応援しています☆ (9月26日 21時) (レス) id: 790e0b8734 (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - さとみさん» コメントありがとうございます。4年も前の話を、ずっと待っていて気にしてくださって本当にありがとうございます。おかげで少しずつこの作品と向き合おうという気持ちになれました。本当に少しずつですが、楽しんでいってください (9月26日 14時) (レス) id: 0bbf564d84 (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - 翡翠さん» こんにちは!コメントありがとうございます。ハマっていただけて嬉しいです!なかなか更新しないダメ作者ですが、どうぞ作品を楽しんでいってください (9月26日 14時) (レス) id: 0bbf564d84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みちゅ | 作成日時:2019年4月5日 13時