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ヒロ「いや、ここでガンちゃん達に会ったのも何かのご縁だし。ここで知らぬふりして帰れるほど俺、非常識じゃないし」
そう言ってにっこり笑うヒロさんの微笑みは、最早私に有無を言わさない笑顔だった
「____本当に、煩くなってしまうと思うんですが....どうぞお願いします」
その微笑みに、頭を下げるほかなかった
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ヒロ「失礼します」
丁寧にドアを開け、後ろにいる剛典と私が入りきるまでドアを支えてくださっている紳士
ヒロ「青山さん、お初にお目にかかります。LDH社長のヒロと申します。
青山Aさんには大変お世話になっております」
そう言って頭を下げられたヒロさんと同時に私たちも頭を下げる
「「「______へ???」」」
頭を上げて向こうの三人を見ると、先ほど私がヒロさんへしてしまった失礼な態度と同じ態度で固まっていた
ヒロ「はははっ!さすがご家族だ!Aちゃんと反応が一緒。笑」
この張りつめた場面に、ヒロさんの笑い声がよく響く
思わず隣の剛典を見ると、彼も必死に笑いを堪えていた
______あぁ、穴が合ったら埋まりたい
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緊張で声が上ずった父が
父「こっ、こちらこそっ!社長様や岩田君には本当にお世話になりっぱなしで.....えっと、あの。 はいっ!お世話になっておりますっっ!!」
と言えば、
ヒロ「そんなに緊張なさらないでください。一緒に一杯だけ、どうですか?」
と。
そんなこんなでヒロさんと剛典と青山家という、なんともおかしな飲みの席が始まってしまった
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ヒロ「Aさんは本当に素敵な女性ですよね。私の娘もこんな素敵な女性になってくれないかな、と思ってるんです」
父「と、とんでもないっ!こんなに反抗期の長い娘はなかなかいませんよ」
ヒロ「ははっ。Aさんはお父さんに似たんですかね?話し方がとてもそっくりです」
「「や、やめてくださいっ!」」
見事に父とハモってしまい、そこでこの場がすっかり和んだ
ヒロ「Aさんにはうちもお世話になっていて。本当に写真がお上手ですね」
_____あ、しまった
そう思った時にはもう遅くて。
父「え?写真ですか?」
ヒロ「はい。岩田のフォトエッセイの時なんかは、本当にお任せして良かったな、って。」
青山家の目が一斉に私に向かった
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みちゅ(プロフ) - もりもりさん» いつも読んでくださりありがとうございます。更新のたびに初めから読んでくださるなんて....(どこか辻褄が合わない所が合ったらこっそり教えてください。笑)これからも更新頑張るので、どうぞ末永くよろしくお願いします! (2019年4月5日 15時) (レス) id: efc731e00f (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - 和亮さん» 岩田さんの三十路突入記念、気に入っていただけて良かったです。反響の多さにビックリした次第です。笑 そしてなんて嬉しい読み方〜!そうなんです!そうやって読んでいただきたかったんです!伝わっていて、私が感動です!ありがとうございます! (2019年4月5日 14時) (レス) id: efc731e00f (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - riさん» 初めてのコメント、ありがとうございます。もっとワクワクしてもらえるよう、更新頑張りますね!笑 こちらこそ、いつも読んでくださってありがとうございます! (2019年4月5日 14時) (レス) id: efc731e00f (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - りのさん» お返事もせずの更新ですいませんでした。月に一回も!?嬉しすぎます!ありがとうございます!なのになかなか更新できなくてごめんなさい。りのさんの言葉を励みに更新頑張ります! (2019年4月5日 14時) (レス) id: efc731e00f (このIDを非表示/違反報告)
もりもり(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています!更新の度に初めから読んでしまうんですが何度読んでも素敵なお話で一気読みしてしまいます。his feelingsも公開してもらえてとても嬉しかったです!もっともっと読みたくなりました。次も楽しみにしています^_^ (2019年3月11日 14時) (レス) id: e661913c05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みちゅ | 作成日時:2018年9月18日 11時