2017.06.** ページ33
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「あ、加藤さん。に、加藤さん。笑
どうぞ〜」
彩「なにあんたがニヤニヤしてんのよ。笑」
『お邪魔します』って言葉がハモってて、夫婦になるとそんな所も揃うのか〜って感心した
加「青山さん、お祝いありがとうございます。
これから色々とご迷惑をおかけすると思いますが、どうぞよろしくお願いします」
「加藤さん。笑 私、彩子の親じゃないですから。笑」
彩「ほんと、相変わらず堅苦しいのね、あんたたち。笑」
加藤さんがまるで親への挨拶みたいに真剣に頭を下げられるから思わず笑ってしまった
そしてそんな加藤さんを嬉しそうに笑って見てる彩子は、前に会った時より顔色が良かった
「もうつわりは大丈夫そう?」
彩「ちょっと落ち着いたかも。ってゆうかだいたい何がダメとか時間とかが掴めてきた!」
『私、つわりを攻略しちゃった〜』ってちょっと誇らしげな彩子を、今度は加藤さんが目尻を下げて見ていた。
夫婦になる、ってこんなにもオーラが違うもんなんだなぁ
岩「あ!ちょっと〜!先に話し始めないでよ〜!仲間に入れて〜!!」
二人の事を微笑ましく見ながらキッチンでお茶の用意をしていると、スッピンの剛典がバタバタとリビングに入ってきた
「剛典!これ、そっちに持っていって〜!」
岩「は〜い!」
「これは彩子用だからね」
岩「は〜い!」
剛典がお盆に乗せた珈琲を運んでくれる。それを見て彩子が笑っている。
きっと剛典の事を『なんて従順な犬なんだ』とでも思っているんだろう。彩子さん、あながち間違ってません。笑
「彩子!それカフェインレスのだから安心して飲んでね!」
彩「え?ありがとう!私、あんまり気にしてなっかた。笑」
「そうだと思ってたけど、一応ね! 珈琲豆残ってるから持っていってね」
そう言って彩子に渡す
彩「え?あそこ、カフェインレスの豆もあるの!?」
そう。今日の仕事帰りにマスターのお店に行って購入してきたのだ。
「そうなんだよ〜。だからこれから飲みには行けないけど、あそこならお茶しに行けるよ〜!」
彩「嬉しい!今度私も豆買いに行ってくるね!」
そんな会話を女二人でしていると、なんとなく視線が気になって。
ふと隣を見たら、剛典がさっきの加藤さんのような表情で私を見てくれていた。気がした。
斜め前に座る加藤さんも、相変わらずの表情で彩子を見ていて。
______ねぇ彩子。
私たちってめちゃくちゃ幸せ者だね
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みちゅ(プロフ) - もりもりさん» いつも読んでくださりありがとうございます。更新のたびに初めから読んでくださるなんて....(どこか辻褄が合わない所が合ったらこっそり教えてください。笑)これからも更新頑張るので、どうぞ末永くよろしくお願いします! (2019年4月5日 15時) (レス) id: efc731e00f (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - 和亮さん» 岩田さんの三十路突入記念、気に入っていただけて良かったです。反響の多さにビックリした次第です。笑 そしてなんて嬉しい読み方〜!そうなんです!そうやって読んでいただきたかったんです!伝わっていて、私が感動です!ありがとうございます! (2019年4月5日 14時) (レス) id: efc731e00f (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - riさん» 初めてのコメント、ありがとうございます。もっとワクワクしてもらえるよう、更新頑張りますね!笑 こちらこそ、いつも読んでくださってありがとうございます! (2019年4月5日 14時) (レス) id: efc731e00f (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - りのさん» お返事もせずの更新ですいませんでした。月に一回も!?嬉しすぎます!ありがとうございます!なのになかなか更新できなくてごめんなさい。りのさんの言葉を励みに更新頑張ります! (2019年4月5日 14時) (レス) id: efc731e00f (このIDを非表示/違反報告)
もりもり(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています!更新の度に初めから読んでしまうんですが何度読んでも素敵なお話で一気読みしてしまいます。his feelingsも公開してもらえてとても嬉しかったです!もっともっと読みたくなりました。次も楽しみにしています^_^ (2019年3月11日 14時) (レス) id: e661913c05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みちゅ | 作成日時:2018年9月18日 11時