2017.06.** ページ29
.
「なんか最近、めっちゃキラキラオーラ出てるよね」
岩「あーー、、今撮ってるヤツの役柄がそんな感じだから」
目頭を押さえてソファーにくったりもたれかかっている彼の前にマグカップを置く
岩「_____マシュマロ?」
目を押さえていた手を離して目をパチパチさせ、マグカップの中を覗いた
「うん。疲れてるなら甘い方がいいかな?って」
岩「ありがと。いただきまーす」
溶けきっていないマシュマロをフーフーしてコップの淵にやっている。なにその可愛い仕草
岩「____ん〜、甘いっ!」
『へへっ』って笑う剛典の上唇には溶けたマシュマロの泡がついている。なにその計算し尽くされている可愛い行動。信じられないくらい可愛いんですけど。
どんな映画を撮っているんだろう。 きっとラブストーリーだろうな
だってこうやって一々私をキュンキュンさせてくるんだもん。こういう時の彼の役柄は所謂王子様系の事が多いから。
「____もう。付いてるよ」
彼の隣に座って、上唇に着いている泡を人差し指で拭い取る
そしてその指を自分の口の中へ持っていった
「ほんとだ。甘い。笑」
岩「______なにそれ。可愛すぎる」
王子様のキラキラしたオーラが一変して狼オーラへ
ギラギラした目で見つめられた私は、今から捕食される小動物のようなもんだろう
するとすっと視線を外されて、再度珈琲を飲んだ剛典
岩「_____ほら。付いてるよ?」
そう。わざと泡を付けて、私の方から来るように仕向けてくる
わざわざ食べられに行く小動物など、見たことも聞いた事も無い
それでも、私は彼の唇へ向かって行く
自分でも『バカだな』と思う。でも、こんなキュンキュンさせられて、キスをねだられて。
それに応えない理由なんてない
ゆっくり舌を出して、彼の上唇に付いている泡を舐め取る
その刺激に彼の体がピクリと動いたのが分かった
.
岩「_____ねぇ、シよっか。」
相変わらず、彼の誘い方は下手くそだ
「_____明日は仕事だから。 加減、してね?」
でも、そこも可愛いと思う
岩「じゃあ今日はとびきり優しくシテあげる」
うん。そうだね
こういう映画を撮っている時の剛典は、愛し方まで優しいもんね
王子様のようだから、自分がお姫様にでもなったんじゃないか?ってたまに勘違いしてしまうよ
.
618人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みちゅ(プロフ) - もりもりさん» いつも読んでくださりありがとうございます。更新のたびに初めから読んでくださるなんて....(どこか辻褄が合わない所が合ったらこっそり教えてください。笑)これからも更新頑張るので、どうぞ末永くよろしくお願いします! (2019年4月5日 15時) (レス) id: efc731e00f (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - 和亮さん» 岩田さんの三十路突入記念、気に入っていただけて良かったです。反響の多さにビックリした次第です。笑 そしてなんて嬉しい読み方〜!そうなんです!そうやって読んでいただきたかったんです!伝わっていて、私が感動です!ありがとうございます! (2019年4月5日 14時) (レス) id: efc731e00f (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - riさん» 初めてのコメント、ありがとうございます。もっとワクワクしてもらえるよう、更新頑張りますね!笑 こちらこそ、いつも読んでくださってありがとうございます! (2019年4月5日 14時) (レス) id: efc731e00f (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - りのさん» お返事もせずの更新ですいませんでした。月に一回も!?嬉しすぎます!ありがとうございます!なのになかなか更新できなくてごめんなさい。りのさんの言葉を励みに更新頑張ります! (2019年4月5日 14時) (レス) id: efc731e00f (このIDを非表示/違反報告)
もりもり(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています!更新の度に初めから読んでしまうんですが何度読んでも素敵なお話で一気読みしてしまいます。his feelingsも公開してもらえてとても嬉しかったです!もっともっと読みたくなりました。次も楽しみにしています^_^ (2019年3月11日 14時) (レス) id: e661913c05 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みちゅ | 作成日時:2018年9月18日 11時