運命の恋、拾われました.14

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「初めまして。青山Aです」

そしてもう一度頭を下げた


健「初めまして。タカの嫁の佐藤健です」

「ぷっ。笑」


ta「なんだよ〜。お前聞いてたのかよ〜」


自分で嫁とか言っちゃうタイプなんて思わなかったから、思わず笑ってしまった

ワンオクのファンの間ではタカと佐藤健が夫婦のような関係であるという事は周知の事実だ。
あぁ、本当に一緒に居るんだ。本当に夫婦みたいな関係なんだ。と思わずファン心が出そうになってしまう



健「＿＿＿＿＿あなたが、ねぇ。ふ〜ん。」

「え？？」


頭の先からつま先までじっくり見られて、そう言われる
品評会に出されている牛の気分は、こんな気分なのだろうか


ta「ちょっと健！失礼だろ！ ごめんね、Aちゃん」

「あ、いえ....」


佐藤さんはなんとも不思議なオーラの人だ。この人の感情が全く分からない。敵意を出されているわけでも、行為を持たれているわけでもない。ただ、本当に『品評』されているような。



＿＿＿＿＿それがなんとなく『たかひろさん』に似ている気がして、、体が強ばる




健「＿＿＿＿＿結婚されるんですよね？おめでとうございます


これで誰かに嫁を奪われる心配も少しは減るから良かったね、ガンちゃん。




お互いに」


「＿＿＿＿＿＿っ、あ、ありがとう、ございます、」



＿＿＿＿＿この人は全部知っているんだ


当たり前か。夫婦のような関係とまで言われている親友にタカが相談しない訳がない

皮肉たっぷりの嫌味。まさにそれだろう
それを私に言うのではなく剛典に向かっていう所が、、さすがタカの(嫁)



岩「健君、ありがとう。

そうなんだよねぇ、俺の彼女結構モテるから大変で。笑



まぁでも。Aは俺の事だけを愛してくれてるからさ！


こいつから浮気するなんて、この世がひっくり返ってもないっていう自信あるんだよね。



でもさ、ちゃんと大事に捕まえておかなきゃね！ お互いに」




二人の目が据わっている。火花見えそうなくらい睨み合ってる

居た堪れないのはタカも同じなんだろう




私とタカは、目が合うと思わず苦笑いを浮かべた




ta「あーもうっ！健！行くよっ！！ ガンちゃんとAちゃん、またね〜」


動かない佐藤健を無理矢理引っ張ってスパへ入っていく光景は、納得の『夫婦感』で。



タカが歩きながら佐藤健のお尻に蹴りを入れている光景は『親友』というに相応しい光景だった




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