運命の恋、拾われました.13

↓. ページ17

.






岩父「家内からAさんは周りに気を使える本当に素敵な女性だと聞いております。
息子からは強くて優しい女性だと。

Aさんとお付き合いするようになって、うちの息子も少し丸くなったみたいで。

こんな素敵なお嬢さんになる育て方を教えて頂きたいくらいですよ。笑」


心臓がドキリとした。家族とは本当に最近まで仲が良くなかった身としては、父や母が何て答えるのだろう、と。


.



父「私たちではないんです」

岩父「はい？」



父「この子をこんな風にしてくださったのは、間違いなく剛典君です。

私たちは本当に、この子にとっては良くない親だったと思います」



私は父がまた上辺だけの嘘を付くんだと思っていた。今までみたいに自分たちを持ち上げるような、そんな答えが返ってくるんだと。

まさか父がこんな風に言うなんて思っていなかった



父「＿＿＿＿＿実はつい最近まで、この子が上京してからは連絡もまともに取らないような関係でした。
それが剛典君とお付き合いするようになって、剛典君が私たちの間に入ってくれて....
それでやっと少し家族らしくなってきたと言いますか....お恥ずかしい話をしてすいません。


だから剛典君には本当に感謝しているんです。


彼がいてくれなかったら、お互いが分かり合おうとしないままずっとそのままの関係だったでしょうから、。

剛典君こそ、同じ男として尊敬してしまう程ご立派なご子息です。



剛典君、本当にありがとう。どうかAとずっと一緒に居てやってください。





＿＿＿＿＿＿そしたら私たちも剛典君とずっと一緒に居られる。笑」



凛「うちの父、昨日のライブからずーーーーっと『ガンちゃん、ガンちゃん』って言ってるんですよ。笑

もう多分、姉が結婚するという事より、ガンちゃんと家族になる事が嬉しくてしょうがないんです。笑」



凛の一言に父が耳を真っ赤にさせて、それを見たみんなが大爆笑


お父さんそれ、好きな子の目の前で好きな子をバラされた小学生男子の反応だから！笑






＿＿＿＿＿＿おもしろ過ぎて、思わず涙が滲んできちゃったよ



お父さん、ありがとう






.

↓.→←2017.02.＊＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す