2017.03.** ページ33
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それは慣れ親しんだ音が運んできた
『Aちゃん!久しぶり〜!ちょっと開けてくれない?』
「_____は、はいっ!!」
思わず開錠ボタンを押してしまったけど、、後で絶対剛典に怒られるヤツだコレ....
でもイチ一般人の私がその人を突っぱねる事なんて不可能じゃないか
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タカ「Aちゃんっ!今日暇?」
ドアを開けるなりとてもいい笑顔をしたタカが、突然私の予定を聞いてきた
「今からですか?____あ、と、、」
タ「暇だよね?でも俺に暇っていうとガンちゃんに怒られちゃいそうだから、言い淀んでるんだよね?」
まさにその通りなんだけど、そんな事を言われて『はいそうなんです』なんて言えるわけない
タ「____Aちゃんの時間、ちょっと借りてもいい?」
私が下を向いていると、その視界に入ろうと私を覗き込むように上目遣いになったタカと目が合った
その大きな目で上目使いは、反則だと思う
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タ「じゃあAちゃん。ガンちゃんが帰ってきたらお出迎えよろしく〜!」
そう言ってニヤニヤしている十数名の男性
いつもは広いと感じるLDKが窮屈に感じてしまう程だ。そしてなんとなくむさ苦しい。三代目の皆さんが来た時は感じなかったから、、やっぱりコレが芸能人と一般人の違いなんだな、と思わずクスリとしてしまう
そんな事を考えながらお給仕をしていると、玄関から鍵を開ける音がして慌ててそちらへ向かう
数十名の目がニヤニヤしていたけど、そんなの気にしていられない。私には私のミッションがあるのだ
「お、おかえり!」
岩「ただいま〜。って、なに?なんかあった?」
「へっ?な、なんで??」
岩「いや、慌てて出てきたから.....ん??」
剛典の観察力は本当にすごいと思う。私が彼に嘘がつけない理由はこの観察力のせいだ。(決して私の挙動不審さが原因ではない)
そして彼は鼻をヒクヒクさせた
岩「____なんか、嗅いだ事ある匂いがする」
「あ、剛典っ!」
ま、まずい
あれだけの男性がいるから、その匂いが残っていたのかもしれないっ!!
この時の私はバレてはいけない!とテンパっていた
そう。だから一瞬お客様が見ている事を忘れてしまった
「おかえりの、ちゅうは?」
______こんな事、普段は絶対言わないのに。
人前だなんて、論外だ
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みちゅ(プロフ) - りのさん» ありがとうございます!月に一度!!作者より多い(笑)そんなに読み込んでもらえるなんて作り手冥利に尽きます。これからも更新頑張ります! (2018年9月18日 12時) (レス) id: 9bddc918db (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - みーゆーなーさん» お返事遅くなりました!こんな更新の遅いお話にそんな事言ってくださって嬉しい限りです。14章、公開させてもらいましたので是非!! (2018年9月18日 11時) (レス) id: 9bddc918db (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - 初めまして!月に一度は1章から読んでます^ ^14章も楽しみにしています♪ (2018年8月31日 17時) (レス) id: 2a50d2a929 (このIDを非表示/違反報告)
みーゆーなー(プロフ) - 初めてコメントします。いつもドキドキしながら読んでます!1日の終わりに読むこの時間が至福の時です♪14章も楽しみにしています! (2018年8月28日 23時) (レス) id: d7a3d0d082 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - みちゅさま コメントありがとうございました。すみませんでした。 (2018年8月10日 12時) (レス) id: 3c3903dd1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みちゅ | 作成日時:2018年7月13日 10時