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岩「待ってるよ。
俺が待ちたいと思ってしまう間は、ね。」
当たり前の事を言われただけなのに、ずっと待ってるとかそういう言葉をもらえると思っていた私の心は勝手に落ち込んだ。
自分は彼に都合のいい事を願っていたくせに。
彼にそれを拒否されたような気になってしまったのだ、勝手に。
岩「______だからそれまでに帰ってきて。
まぁ、俺は結構待ってる間のドキドキ感とか、好きだけどね。笑」
「_________イジワル。笑」
いつもそう。
私が指導権を握ろうとしても、結局最後は剛典に主導権を握られてしまうの。
そして最後には、やっぱり彼の事を愛しているのだと痛感させられる。
立ち上がっていた彼は、余裕そうに私を見下ろしている
そんな憎たらしい顔さえもカッコよく見えてしまうんだから、私もいよいよ重症だ。
そんな剛典の腕をグッと引っ張りながら、私も立ち上がる
少しだけ私の方に重心がかかった彼の身体を、更に私の方へ傾けさせる
岩「ぅわっ______っ!!」
傾いたお蔭で立ち上がった私の身長ほどまで下がってきた彼の顔を両手でがっちりとホールドして、
目が合った瞬間にキスをした。彼が目を閉じる隙を与えないほど素早く。
一瞬で離されると思ったであろう彼がピクリと反応する。そんな事を気にすることなく私は彼の唇を追いかけ続けた。
「____こんな部屋に女連れ込めるなら、どうぞ?笑
まぁ、、私はそんな事する余裕なんてないくらい剛典の事が大好きだけどね!」
岩「なにそれ。笑
余裕なのか余裕じゃないのか、わけわかんねぇ。笑」
私の手の上に彼の手が重ねられる
右手が少しずつ彼の唇に近づけられていく
手首、掌、、そして小指に着けられた彼からのクリスマスプレゼント
岩「右手のピンキーリングの意味はね、変わらない想い、幸せを逃がさない。
______ね?ピッタリでしょ?」
そう言って優しく微笑んだ。かと思えば、
岩「ぜってぇ逃がさない。」
そう言って今度は指輪ごと私の小指を甘噛みした。
岩「会えない間の分、きっちり楽しませてもらうから_____」
彼の瞳の奥がキラリと光った気がした
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次の日目覚めた時には剛典はいなかった。当たり前だ、今日から福岡だから。
何も言わずに行くところが剛典らしい。そういうところが好きだと思う。
_____しばらく、バイバイ。剛典、、
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みちゅ(プロフ) - さとみさん» コメントありがとうございます!恋って楽しい事ばかりじゃないですよね。そういうのを感じ取ってもらえて嬉しいです^_^ (2017年8月9日 11時) (レス) id: cd09dba1d6 (このIDを非表示/違反報告)
さとみ(プロフ) - キュンキュンしたり、切なくなったり(><)本当にハラハラドキドキします(;_;) (2017年7月28日 0時) (レス) id: 1461138320 (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - 美咲さん» 一気読みありがとうございます!とんでもない!コメント頂けるだけで嬉しいです^ ^ これからもよろしくお願いしますねー! (2017年7月27日 22時) (レス) id: cd09dba1d6 (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - 蒼い桜さん» コメントありがとうございます。今一番ドキドキしてもらえる場面かと思うので、そういうのが伝わっていると思うと、とっても嬉しいです!これからもよろしくお願いします^ ^ (2017年7月27日 22時) (レス) id: cd09dba1d6 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 1から一気に読ませて頂きました!!続き楽しみにしています☆拙い感想で申し訳ないですが応援しています♪ (2017年7月25日 17時) (レス) id: 68a0e4caf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みちゅ | 作成日時:2017年7月6日 13時