運命の恋、拾われました.8

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「＿＿＿＿＿ちょっと、待ってて」




そう言ってプレゼントが置いてあるWICへ向かった




剛典。やっぱり私は貴方の幸せを願うとか、かっこいい事言いながら。
自分の幸せを願っていたのかもしれない


愛して欲しくて。もっと愛されたくて。
愛を欲するあまり、たとえ貴方を苦しめてでも＿＿＿＿＿＿





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「メリークリスマス！」

岩「ありがとう」



いつも通りガサツに開けられた箱




岩「＿＿＿＿＿＿ずりぃ......っ」




プレゼントを手にしたまま固まって。

＿＿＿＿＿そして唇を噛んで、泣くのを堪えているような表情になった



岩「俺だけこんなに縛りつけられて＿＿＿＿
こんなん残されたら、待つなって言われたって待っちゃうヤツじゃん」


「うん、。だから、待ってて。
気が済むまで待ってて」



岩「＿＿＿＿＿俺がさやか役？笑」


「そうだよ。笑 剛典なら女優さんでイケるよ！」




彼の手に握られたプレゼント

樹のように料理本ではなく。どこに何が置いてあるのか、事あるシチュエーション毎にいりそうな物をリストアップしたり、掃除が簡単になる方法とか。
日々の生活での細々した事を書いたノートだ。
剛典が、私がいなくても今まで通りの生活が出来るように。


そしてもう一つ。
私の一眼レフ



岩「＿＿＿＿普通、そっちの方をプレゼントするでしょ。笑」


「えー！だって新しいのは私が使いたいもんっ！笑」




そう。私の手には新しい一眼レフカメラ。
自分用に新しいのを買って、今まで使っていた物を剛典にプレゼントした



SDカードも入れたまま。





＿＿＿＿＿私との思い出を、忘れてほしくなくて

私を、覚えていて欲しいから。




本当に酷いと、我ながら思う。
剛典はココで生活をし続けるのに、こんなに沢山の私の形跡と気配を残して行くんだから。

そんな中で生活をするなんて、私は耐えられないかもしれない。



でも剛典には私の事、少しも忘れて欲しくないの。

記憶を無くした私も、記憶が戻ったわたしも。
どちらも私だと、認めて欲しい。



貴方に辛そうな顔をさせたくなくて、京都へ行くのに

こんな事をしたら余計に悲しませるだけなのに.....





＿＿＿＿＿＿私は貴方に悲しんで、私を欲してほしいと願ってしまう



そんな本当の私を知っても、剛典は私を好きでいてくれますか？


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