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「いつから、?」

岩「先に俺の質問に答えて」



何故記憶が戻った事を隠すのか
そんなの、答えは一つしかないのに。そしてその理由を分かっている筈なのに。




「.......記憶が戻ったって分かったら


悲しむんでしょう?」




貴方はずっと私の記憶に恐怖を抱いていて
思い出して欲しくないと願っていた。

でも今までの二人の思い出を思い出して嬉しそうな顔をしている事。
でも今の私を想い直して、複雑な心境になっている事も、、分かってるから




岩「そんな訳ないじゃ___「自信持って言い切れる?!」


私が被せ気味に言うと、それ以上何も言わなくなった彼を見て
やっぱりそうなんだと確信する




「__________隠してた事はごめんなさい。


剛典の言う通り、記憶は戻ったんだと思う。

........幸せだった事も辛かった事も思い出したから」



岩「........そっか」



隣に座る剛典は、太ももの上に肘をついてその手で口元を覆って下を向いている


そんな彼の方を見て


「___________それでね、。





私、京都へ行く事にした」






.






先ほどの姿勢のまま、私の話にピクリと反応した彼は
姿勢を崩さずゆっくりと私の方に目を向けた



ここで迷った姿を見せれば剛典にすぐにバレて、言いくるめられるがまま此処に居る事になるだろう


_____それだけはダメだ






岩「__________本気で?」


「うん。もう話を進めてもらってる。今更断れない。仕事だから」


岩「いつから?」



「......明後日」

岩「はぁ.....何でもっと早く言わねぇの?」


怒ってる。当たり前だよね、私だって明後日とか言われたら怒るもん




「言わずに行こうかとも考えた。でも





別れるわけじゃないから。だから....」

岩「そんなん当たり前だろっ!!

だったら!だったら尚更もっと前に言えよ!!」



同じ姿勢を保ったまま、鋭い目だけがこちらに向かっている



「__________ごめんなさい



いつ言ったらいいのか、分からなくて、」





本当はね、行くのを悩んでいたから言えなかったんだよ

いつも決めた事は迷わずやらなきゃ気が済まない私が。決めたのにウジウジ悩んでしまうくらい、迷っていたんだよ



貴方の幸せしか願っていない



私はやっぱりどうしたいか、ではなく
どうするべきか、を取ってしまうんだ





今の剛典に私は負の感情しか与えない存在だから






離れる事を考えてしまうんだよ




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みちゅ(プロフ) - さとみさん» コメントありがとうございます!恋って楽しい事ばかりじゃないですよね。そういうのを感じ取ってもらえて嬉しいです^_^ (2017年8月9日 11時) (レス) id: cd09dba1d6 (このIDを非表示/違反報告)
さとみ(プロフ) - キュンキュンしたり、切なくなったり(><)本当にハラハラドキドキします(;_;) (2017年7月28日 0時) (レス) id: 1461138320 (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - 美咲さん» 一気読みありがとうございます!とんでもない!コメント頂けるだけで嬉しいです^ ^ これからもよろしくお願いしますねー! (2017年7月27日 22時) (レス) id: cd09dba1d6 (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - 蒼い桜さん» コメントありがとうございます。今一番ドキドキしてもらえる場面かと思うので、そういうのが伝わっていると思うと、とっても嬉しいです!これからもよろしくお願いします^ ^ (2017年7月27日 22時) (レス) id: cd09dba1d6 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 1から一気に読ませて頂きました!!続き楽しみにしています☆拙い感想で申し訳ないですが応援しています♪ (2017年7月25日 17時) (レス) id: 68a0e4caf2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みちゅ | 作成日時:2017年7月6日 13時

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