運命の恋、拾われました.8

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隣の彼にぎゅっとしがみつく


岩「ん？」

「＿＿＿＿昔の私の方が、好き？」

岩「ふっ、、ばーか」


しがみつく私を剥ぎ取って、二の腕をきゅっと掴まれて対面する姿勢にされる


岩「どっちもAでしょ。

なーに自分に嫉妬してんの。笑」




この人は本当に人の心が読めるエスパーなんじゃないかと思う
もしくは私の単純な思考など、誰にでも分かってしまう事なのだろうか



岩「＿＿＿＿＿でも、ごめん。

俺がたまに思い出しちゃってるの、Aには分かっちゃうんだね



最近さ、Aは俺の心の中読めるんじゃないかって思う時があるよ。笑」




彼も同じように思っていることに嬉しくなる。私って本当に単純だな


でも私が剛典の事、分かっちゃうのは
きっとすごく剛典のこと、見てるからだと思う

仕草とか、視線とか
そういうので何となく......




ん？
っていう事は＿＿＿＿＿つまり＿＿＿＿＿＿



岩「なーにニヤニヤしてんの。笑」


押さえきれなかったニヤニヤを剛典に見られてしまった

でもそんな私を見つめる彼も、なんとなくニヤニヤしてる。気がする＿＿＿＿気がするんじゃなくて、やっぱりニヤついている




「だって、、私たちって似てるなーって思って。笑」



だって、つまり.....剛典もわたしと同じように、見てるから分かるんでしょ？私の事。



岩「＿＿＿＿＿そうだね」



髪を撫でていた手を私の頭の上に置いて、ポンポンと叩きながら「風呂行ってくる」と告げて立ち上がった





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よく見てるとね、いい事だけじゃない


分からないままでいたい事も分かってしまう時があるから。




剛典......





私たち、多分本当にそっくりだよ。考えてること。







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夜中、はっと目を覚ます


今のは、夢？？

いや、違う......




あれはきっと、昔の剛典と私。





私は思い出してきてるの？

_____________思い出して、いいの？




隣に眠る、寝ていても整った顔をした愛おしい人





サラリと髪の毛を撫でると、心地好さそうにその手にすり寄ってきて、、美しく微笑む






岩「A.........」





私の名前を寝言で呟いた彼は、一転




眉間にシワを寄せて苦しそうにもがいた




私は......私は。



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2015.12.＊＊→←↓.

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