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私はこの人から、こんなにも愛されていたのに__________




「ひとつ、気になることがあって....」

2人で住み始めるお祝いをしよう、と彼が出してきたのは白ワイン

それを飲みながら、最近頭の中に浮かんでは消えて行く疑問をぶつける


岩「ん〜?」





「私、何で剛典との記憶が無いんだろう....」

岩「......そんなの俺が聞きたいよ、。」


サッと顔色が変わった彼に、しまったと感じる

「ご、ごめんなさいっ!


気を悪くした、、、?よね、、、」


岩「いや。大丈夫。





__________きっと原因は俺だから、」




悲しそうで悔しそうな、顔をしながら俯いた彼

こんな素敵な人に私の記憶喪失の原因などある訳ないのに

「心当たりがあったりするの?」


ない、って言って欲しい




岩「_____あり過ぎて、わかんねぇ。笑」



私の願いとは正反対な応え
彼の真意を探ろうと見つめるけど、俯いた顔から目を見る事は出来なかった







岩「Aはさ、思い出したい?」


「ん〜、どうだろう。笑」



曖昧にしか答えられなかった


だって本当は思い出したかった
でも、さっきの彼の答えを聞いて、思い出すのが怖くなった








本当に、原因が彼だとしたら



私は記憶が戻った時に彼の事を好きなままでいられるのだろうか_______________?







.







岩「じゃあ、おやすみ」


「おやすみなさい」




それぞれのドアを開ける
お互いドアを閉める前に数秒見つめ合って、ドアを閉めた



「寝室、一緒だと思ってた....」



独り言を呟いて、気付く




_____私、何か期待してたみたいじゃない?!





でもだって!
彼と一緒に住むと決めて来た以上、一緒に寝る事だって覚悟してきた訳で。


ソウイウ事はさすがにまだ無いとしても、彼氏と彼女なんだから一緒に寝る事は世間一般的には何の不思議もない訳で、!




なのに一つ屋根の下で別々の部屋で寝る


それって、どうなの?!




「あーもうっ!考えるのやめー!!」


ベッドに倒れこんだ





ベッドには枕が二つ並んでいる



_____ほら、やっぱり一緒に寝てたんじゃん




仰向けになってみると、天窓から月の光が揺らめいている


「きれー.....」




こんなのを見ながら一緒に寝てたんだ、私たち.....





月の光の揺れを見ながら、私はいつも間にかキングサイズの真ん中で大の字になって眠りに落ちていた






いつもよりぐっすり眠れた気がするのに





悲しいのはなんでかな?

2015.11.**→←2015.11.**



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みちゅ(プロフ) - さとみさん» コメントありがとうございます!恋って楽しい事ばかりじゃないですよね。そういうのを感じ取ってもらえて嬉しいです^_^ (2017年8月9日 11時) (レス) id: cd09dba1d6 (このIDを非表示/違反報告)
さとみ(プロフ) - キュンキュンしたり、切なくなったり(><)本当にハラハラドキドキします(;_;) (2017年7月28日 0時) (レス) id: 1461138320 (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - 美咲さん» 一気読みありがとうございます!とんでもない!コメント頂けるだけで嬉しいです^ ^ これからもよろしくお願いしますねー! (2017年7月27日 22時) (レス) id: cd09dba1d6 (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - 蒼い桜さん» コメントありがとうございます。今一番ドキドキしてもらえる場面かと思うので、そういうのが伝わっていると思うと、とっても嬉しいです!これからもよろしくお願いします^ ^ (2017年7月27日 22時) (レス) id: cd09dba1d6 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 1から一気に読ませて頂きました!!続き楽しみにしています☆拙い感想で申し訳ないですが応援しています♪ (2017年7月25日 17時) (レス) id: 68a0e4caf2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みちゅ | 作成日時:2017年7月6日 13時

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