2015.11.** ページ21
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「_____え?」
戻ろうと決意して、職場へ退職願を出しに来た
この施設での仕事を続ける事も悩んだけど、利用者様が混乱してしまうのも心苦しいし
なにより、夜勤中に記憶が戻りそうになっては仕事に影響が出る
施設長「あはっ!そのリアクション、前もしてたわよ。笑」
「だ、だって....」
施「うちでの仕事の記憶は無くても、それまでの仕事の記憶はあるんでしょう?
だったら未経験というわけじゃないし、あっちなら夜勤もないわよ。
問題は、イケメン彼氏、かしら?」
「、、帰るって、約束しちゃったんです」
施「そっか!
まぁ、あなたが心の落ち着く場所にいるのが一番いいわよね!
分かりました。受理させていただきます」
施設長から有難いほどの昇進の話を持ち出された
でも、勤務場所は、、、京都
同系列の施設の空きが出来たとかで、施設長がその話を私へと回してくださった
昔の私なら喜んで引き受けたであろう
でも、今は。
記憶にない彼の事を、あんなに一緒に住む事を喜んでくれた彼を
私の事を一番に考えようとしてくれている彼を、裏切るようなことはできないし、したくない。
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「__________ただ、いま」
全くただいま感がない玄関のドアを開けて呟く
以前パーティーで抱き上げられた時に香った彼の香りがふわりと鼻をかすめる
目を瞑って、スゥーッと鼻で大きく空気を吸い込む
岩「.....なんか、仕草は変わらないから思い出したのかと思っちゃうよ。笑」
目を瞑っている間にリビングから廊下へ出て来た彼に、そんな恥ずかしい姿を見られてしまった
「_____私、いつもこんな事してたんですか?」
岩「帰って来た時、抱きしめた時、それと
くっついて一緒に寝る時。は、いつもそうしてたよ。笑」
記憶がないのにこんなに恥ずかしい事はない
私一体、どんな変態だったんだろう....
岩「でも俺はそういうAの行動が好きだった。
いつも俺を必要としてくれてて、俺がいないとダメなんだ、ってそう感じられたから。」
玄関に立ちつくす私の方へ来て、私の持っていた荷物を持ってくれる
岩「でもきっと、俺の方がAに依存しすぎてた。
Aはいつも俺に絶対的な居場所を、心地いい居場所を作ってくれてたんだ。
それに甘えてばかりで俺は.....」
持っていた私の鞄を離して乱暴に床に落とされる
岩「.....ごめんっ」
力一杯抱きしめてくる彼を優しく受け止めた
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みちゅ(プロフ) - さとみさん» コメントありがとうございます!恋って楽しい事ばかりじゃないですよね。そういうのを感じ取ってもらえて嬉しいです^_^ (2017年8月9日 11時) (レス) id: cd09dba1d6 (このIDを非表示/違反報告)
さとみ(プロフ) - キュンキュンしたり、切なくなったり(><)本当にハラハラドキドキします(;_;) (2017年7月28日 0時) (レス) id: 1461138320 (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - 美咲さん» 一気読みありがとうございます!とんでもない!コメント頂けるだけで嬉しいです^ ^ これからもよろしくお願いしますねー! (2017年7月27日 22時) (レス) id: cd09dba1d6 (このIDを非表示/違反報告)
みちゅ(プロフ) - 蒼い桜さん» コメントありがとうございます。今一番ドキドキしてもらえる場面かと思うので、そういうのが伝わっていると思うと、とっても嬉しいです!これからもよろしくお願いします^ ^ (2017年7月27日 22時) (レス) id: cd09dba1d6 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - 1から一気に読ませて頂きました!!続き楽しみにしています☆拙い感想で申し訳ないですが応援しています♪ (2017年7月25日 17時) (レス) id: 68a0e4caf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みちゅ | 作成日時:2017年7月6日 13時