🍥にいろいろしてみる (ページ12)

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ナンパページ12

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今日はなるせとの外デートの日。
いつも家デート、同棲してるため家デートというかはわからないが、なるせは絶賛の引きこもりだし私もインドア派なので家でイチャイチャすることが多い。
久しぶりの外デートにテンションが上がっていつもより気合を入れてなるせ好みの服とメイクをするとなるせもとても喜んでくれた。

「Aさ、可愛いんだけどさ、ちょっと足」
『えーーだってなるせとせっかくのデートだからやだこの格好で行く』
「…仕方ないな〜〜〜〜！！！」

という会話も家を出るときにした。家を出た瞬間に当たり前かのように手を繋いできたのはきゅんとしたけど。

美味しいお昼ご飯も食べてふたりでお腹を休めながらも歩いていたとき、私が途中で可愛いお店を見つけてなるせの手を離したのがダメだった。なるせから少し離れて見て見て！と振り返ると少しチャラめの同い年くらいの男の人二人があらわれた。

「お姉さん今暇？その店のもの買ってあげるからいっしょにちょっと行かない？」
『えっ、』

そこそこに背が高くて私となるせの間にあらわれたため思わず後ずさりしてしまう。「おねえさんかわいいじゃーん」と手が私の肩に触れようとした瞬間、「おい」と低音ボイスが聞こえた。

『なるせ、』
「もしかして友達？かわいいじゃん」

なるせの容姿はかわいいためまさかさっきの低音ボイスがなるせから放たれた声だと気づいてないらしくナンパしてきたひとりの方がなるせに近づいた。
なるせはそれをするりと交して私のもとに近づき私の手を引いて自分に引き寄せた。

「あのさぁ、もしかして俺のこと女だと勘違いしてる？俺の彼女に手出さないでくんね？」

なるせはそういつもよりも低い声でそして怒った口調でそう言った。なるせの顔はよく見えないがきっと顔も怖い顔をしているのだろう。
状況がつかめないままナンパしてきた男の人たちは「は？そっち男かよないわー」と言って足早に去っていった。

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