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子供達とライジェル、貴族達は私を放ったまま話し出す。
(まさか、忘れられてる？)
死体とでも思われてるのかな？
ライジェルや子供達はM-21を支えながら出口へ向かう。
私と似た力を感じる金髪の男もタオに何かを告げた後出口へ行く。
「マスター！？やはりお身体が...」
「心配するほどではない」
ライジェルは力を使ったせいで体調を崩しているらしい。やはり長い間眠っていたのには何か理由があったのだろう。
さて、そろそろ無視されるのも嫌になってきたぞ？
「おい」
金髪とライジェルだけに聞こえるように話しかける。
「！？」
「...どうやら本当に気づいてなかったようね」
別に悲しくなどない。
「何者だ？いつからそこに...？」
金髪はこたえによっては私を殺すといわんばかりの目で私を睨む。それを嘲笑うかに私は口角を上げ、
「そう怖い顔をするな。ライジェル、久しぶりね？長い間眠られてこっちは暇だったわ」
「...A」
ライジェルは私をやはり覚えていたようでお互い目を合わせ見つめ合う。というか覚えていないはずがないのだが。
「マスター？彼女は何者ですか？」
自分だけ知らない状況に驚いたのか目を見開きライジェルに問いかける。
「私と似た力を持つ者よ。私は魔王だ。ライジェルの近くにいたのなら聞いたことくらいはあるでしょう？」
「なっ...！魔王！？」
それは本当ですか！？とまたもやライジェルに問い詰める金髪。彼の慌てぶりにライジェルも呆れているようだ。
「昔元ロードを通して関わったの。性格は...相変わらずのようだけど。しばらくルケドニアに行けていなかったけど、思い出したわ。お前フランケンシュタインね？噂で聞いたことがある」
「確かに、私はフランケンシュタインですが...何故魔王が日本に？」
その噂とは良いものではなかったが、それはお互い様ということか。
「日本が気に入っているだけよ。こうしてお前らに会えたのは偶然に過ぎない。ところでフランケンシュタイン、それはお前自身の力か？」
「(！？私の力を見抜いたのか)...違います。何故？」
「それは残念ね。お前になら世界征服したのちに世界の3分の1を分けてやっても良かったのだけどね。お前ほどの者なら人間であろうと配偶者にもしてやるのに...」
「！？結構です！」
「半分冗談よ。真に受けるな」
半分は本気なのだが...。ライジェルは私達のやり取りを見るとフッと笑った。
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作成日時：2018年1月20日 0時
