【wrwrd】それからオレは有能力 参

業火を噛み締めて ページ14

おいよside


一瞬にしてこばこだがやられた。
彼のところに駆け寄ると、必死に息を吸っては吐いてを繰り返していた。
良かった、生きてる。
でも強い衝撃で呼吸がままならず浅い呼吸ばかりだ。


kb「ｹﾎｯ......ｶ、ﾌｯ......ﾊｧｯ」

oy「落ち着け...ゆっくり、焦るな」

kb「ｶﾊｯ...ﾊｧｯ...ﾌｩ......ﾌｩ...」


取り敢えず安定に息を吹き返せる様になったこばこだ。
みたところ数ヶ所骨にヒビが入っていてもう動けそうになかった。
1人抜けてしまった。
彼らが来るまでどれくらい持つか分からないのに。

そもそも俺達二人はAさんとほとんど関わりがなかったのに出陣して良かったのか？
...いや、そんなこと考えてる暇なんてない。

Aさんを睨む様に力を込める。
彼女から溢れでる殺気と魔力の威圧に負けないように。
持ち前の剣を握る。トントンさんまではいかないが業火が刃をまとう。


oy「炎(フランメ)」

「......おいよ、オ、れに勝てるト思ってるの？」

oy「そんなの...わかんねえさ。やってみなきゃよ！！」


業火で重さが増した剣を振りかぶってAさんに向ける。
業火は刃から離れて彼女の方へ一直線に向かっていく。


「無限(アレス)」

oy「ｯ......？！...か、はｯ！」


熱い。体が熱い。
喉が酷く痛んで声が出ない。
これは......？


tn「おいよさん能力使ったらあかん！跳ね返される！！」

oy「ｯ！」

「その点に気付けたのは良いことだけれど......私、ノ力には及ばない...かな」

oy「......ｯは」

oy「こんな状況...イヤ程あたってきたぞ...！」


戦争も訓練も、いつしかタイマン。
俺がタイマンで負けたことがあるか


oy「いや......ねぇな」

oy「こいよAさん！俺の連勝を破りに！！」

朱の火花→←声がヒビク、届かない

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