日記#5 ページ6
コンタミside
ピンポーン......
「?はいはーい」
夏の夕方。
部活も無ければ塾もなかったこの日はこのチャイムを境に急変した。
扉を開けると、1人の女性が友人であるみどりくんをおんぶして立っていた。
黒色のロングヘアに麦わら帽子、真っ白なワンピースを着ていた。
?『尊くん、だよね...?』
「え、あ、はい...ど、どちら様でしょうか」
不審者かと思い身構えた。
俺の名前を知っていて、みどりくんを抱えてくるということは少なからず何かしらあったんだと推測した。
?『みどりくんがすぐそこの公園で倒れてて...!お願い、助けてほしいの!』
「みどりくんが?」
?『さっきから苦しそうなの』
「分か、りました。中へどうぞ」
信用しきってはいなかったが、みどりくんのためだった。
女性とみどりくんを家にあげ、俺の部屋のベッドに寝かせた。
彼女は病気なんじゃないかと騒いでいたが、ただの熱中症だと告げると安堵したように胸を撫で下ろした。
「お茶、良ければ」
?『...ありがとう。ごめんなさい、急に押し掛けて...』
「いえ。こちらこそありがとうございます。みどりくんを見つけてくれて」
お茶を受け取って一口飲む。
室内なのに麦わら帽子は外さなかった。
しばらくみどりくんを眺めたあと、彼女は颯爽と帰っていった。
?『どうもありがとう。みどりくんよろしくね』
そのときだけ、麦わら帽子で見えなかった瞳が姿を現した。
シアンブルーの瞳、長い
あとから気付いた。
"俺は彼女を多分知っている"
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2年生、帰宅部
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