しっかり者は辛いらしい。［rd］ (ページ9)

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その8 ページ9

A視点

らだに案内された部屋に入ると一台の小さなテレビや勉強机、ベッドが置いてあり本棚には
ところ狭しとゲームの攻略本のような本が並んでいた。

「らだ………………絶対勉強してないでしょ」

『えっ！？し、してるしてる(汗)』

「うっそだ～。先生にあてられて寝てたくせに」

『それとこれは違うだろwwww』

『…………A、楽しい？』

「え？」

『だって俺と喋ってる時だけは良く笑顔だし』

え、嘘……

そう思ったのか少し顔が熱くなる。

『あはははww顔真っ赤wwww』

「もう！…………でも、これはらだのお陰なの！」

「らだが私を笑顔にしてくれる位凄いから……」

『えっ？』

急に言い出したからか、らだも林檎の様に赤くなる。

「らだも人の事言えない位顔真っ赤」

『ちょ、言わないで…………』

そんな話をしていると、

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ……

らだ母「らだー！お友達来たわよー！」

『はーい！』

「私以外にも呼んでたの？」

『うん。A紹介したくて！大丈夫皆仲良いから！』

そう言ってらだは部屋を出た。
らだが出ていってから少し経ち、呟く。

「らだ、は………………"裏切ったりしないよね？"」

その返事は返ってくるはずもなく_____