しっかり者は辛いらしい。［rd］ (ページ15)

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その14 ページ15

らだ視点

『ｹﾞﾎｯｺﾎｯ…………頭痛……』

迷惑かけただろうな……。
朝は熱なかったのに"……

「らだ、持って来たよ。起き上がれる？」

『それくらいは出来る！』

ゆっくり起き上がり、Aからお茶を貰う。

「ん、飲んだら寝ときな。多分休んだら治るやつだから」

そう言ってAは俺の頭を撫でる。
俺は抵抗する事なく眠りについた。

A視点

「良かった…………寝た……」

すると、丁度部屋の扉をノックする音が聞こえる。お母さんかお父さんだろう。

覚悟しなければ。
友人がいることを、勝手に連れてきたことを。

扉を開けるとお母さんが冷たい顔をして立っていた。

「……お母さん。怒るなら下で怒って」

母「…………友達は作らないって約束したわよね」

「した。したけど……なんで友達は作ってはいけないの？」

母「私は友達に裏切られたことがあるの。だから貴方にも裏切られた経験を作らせたくないの」

父「そうだ。それに勉強の邪魔になる」

「いつもいつも……勉強勉強って……」

父「お前にはいい大学に行って将来私達を世話するんだ。分かるか？」

「私は……もう、お母さん達の言いなりはうんざりよ！！！友達は必ずしも裏切る訳じゃない！私の初めての友達は裏切ったりはしなかった！」

母「いい加減にしなさい！」

「お母さんだって！！もういい！私この家には帰ってこないから！！」

そう言って私はらだを置いて勢いよく家を飛び出した。

行き先は_________。