その11 ページ12
らだ視点
『あちゃー……降ってんね』
「でも大丈夫!走れば……」
そんな話をしていると、扉が開く。
らだ母「Aちゃん。今日は泊まってった方がいいわ。これから雷鳴るって」
………………………………
「『え???』」
らだ母「Aちゃんの親に連絡しておくから」
「あ、大丈夫です。私から連絡しておくので。すいません……じゃあお願いします」
そう言うと母さんは出ていった。
「…………危なかった」
『と、とりあえず…………なにする?』
「どうしようかな…………またゲームする?」
『じゃあそうしよ!……うーん……これとか?』
そう言って俺はホラーゲームのソフトを出す。
Aも怖いだろうし断るはず。
そう思っていたのだが、
「いいよ。じゃあそれやろう」
え?
マジか…………
ゲーム開始…………
…………ボコォン!!(床に穴が開く音)
『おわぁぁぁ"!』腕ガシッ
「ちょ、らだ……操作しにくい」
『びっくりした…………』
とまぁずっとこんな感じでゲームを進めていると、
ビシャァン!!
雷が鳴ると俺の部屋の電気が消えた。
「え!?暗い……」
『待ってスマホどこ?』
手探りで探しているため中々見つからない。
「私のカバンに確か…………ってわっ……!」
『A危ない!』
俺がAの右手を掴むと同時に二人は倒れた。
すると、グッドタイミング(?)で電気が復旧した。俺とAの右手が絡み合い、恋人繋ぎで、床ドン状態。
『あ、えと……だ、大丈夫?』
「う、うん……とりあえず、そこ退いて?」
俺が退こうとした瞬間、心配になった母さんが俺の部屋を開けた。
らだ母「二人ともだいじょ……あら、もうそんな進んでたのね。失礼」
と、扉を閉めようとする。
『ちょ、母さん!?違う!違うから!///』
結局母さんの誤解を解いた後、しばらく二人は目を会わすことはなかった。
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作者名:霧夜/kiriya | 作成日時:2021年1月1日 19時