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「あそこで竜胆が今からDJをする」
DJって知ってる？と聞かれて、存在は。と答える。
実物を見たことはない。
「今からこのフロアで流れる音楽は全部あそこで竜胆が操作して作り出す
よく見とけよ
フロアが沸くぜ？」
その言葉と同時に、ヘッドホンをつけた灰谷くんが手元で何かを操作した。
今までとは違う音の振動に歓声が上がり、みんなより一層激しく音に乗る様子が目に入った。
ガンガン響く音でも、人によってこんなに違っていて、これだけの人数を一瞬でその音の虜にさせた。
『……すごい』
「だろ？
竜胆があそこに立つと一気に全てを持って行く
あいつの作る音は人を動かすんだよな」
忙しなく動く色鮮やかなライトとは違い、ステージだけ照らす白い光。
その光に照らされている灰谷くんは楽しそうで、片手を上に上げるだけで全員が声を出して一気に室内の温度を高めた。
今が冬だと忘れるくらい熱くて、思わずグラスを手に取って冷たさを求める。
開いた口を閉じることも忘れてただ、キラキラと輝く彼を見ていた。
「あー、楽しかった
ありがとなマサキさん」
「お安い御用だ
いい子にステージを見てたぜ？」
カウンターへ戻ってきたら灰谷くんは、お兄さんに礼を告げて残っていたお酒を飲み干した。
お兄さん、マサキさんと言うのですね。
「何？見惚れた？」
マサキさんの言葉に、ニヤリと私を見る灰谷くんにブワッと顔が熱くなる。
見惚れてない！！……とは言えない。めちゃくちゃ見惚れてた。
『す、すごかった…から』
「え？なに？？わるい聞こえねぇ」
赤くなっているであろう顔を隠すために俯きながら言えば、次の人が鳴らし始めた音楽で見事にかき消された。
灰谷くんが私の口元に耳を近づける。
男の子とこんな距離になったことがなくて、恥ずかしさとなんかいろいろ慌てた。
『灰谷くんが楽しそうだったから！！！！』
音量を間違えた私に、灰谷くんは耳を押さえて目を丸くしている。
「お、おまえ……俺の耳潰す気か！？」
『ごめん！！音量間違えた！！
でもすごかった！！！』
お、おぉ。とまだ耳を押さえたまま歯切れの悪い返事をした灰谷くんに、マサキさんの笑い声が響く。
『楽しそうだった！
キラキラして、なんかすごかった！』
素直な感想だ。
多分私も少しテンションが上がってたのだと思う。
そんな私に灰谷くんは、当たり前だろ！！と笑顔を見せた。
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gxh - 玉兎さまーーっ！！大好きです！更新いつまででも待ってます！ (2月2日 20時) (
レス) @page42 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - キクラゲさん» コメントありがとうございます！✨ 告白ですね！！気持ち届きました！！そんな好き好き言ってもらえると調子に乗ってしまいそうです😂😂 楽しんでいただける作品を作ります！！これからもよろしくお願いします☺️ (12月12日 14時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
キクラゲ(プロフ) - クッッッッソ好きです作者さんの作品も好きだし作者さんも好きでs(( ンンッ…私こんなに語彙力ないからうまくかけないので玉兎さんの作品見て語彙力勉強します…！コメント失礼しました！ (12月12日 0時) (レス) id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 鈴さん» コメントありがとうございます！！✨慎重に書き進めております！！鈴様の応援でめちゃくちゃがんばれます！！ありがとうございます☺️ (12月10日 12時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 二人の関係がどうなっていくのか、気になります！続き楽しみにしてます！ (12月9日 13時) (レス) id: 87ee7e2daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2023年10月24日 11時
