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手を引いたまま店の中を進んでいく彼の言葉に背中を押されて、今日くらいいっか。なんて考えに至った。
そして渡された服を持って試着室に来たのだが
『……こんな服、着たことない……』
タイトめなスカートに丈の短めのインナー。
そして極め付けは革のジャンパー。
黒を基調にしたコーディネートにゴクリと唾液を飲み込む。
「着た？」
『あ、や、まだ…』
「……まさか着方わからねぇとか？」
『着方はわかるんだけど、もうちょっとこう、露出のないのじゃダメかな…』
「あーーー」
と、それっきり何も返ってこなくなった返事に、気を悪くさせただろうか。と不安になる。
もしかしたらもう店内にいないかもしれない。
ここから出て私も帰ろうかとカーテンを掴んだ瞬間、シャッと勢いよく開いた。
『わっ！』
「じゃ、こっち着て
上はそのジャンパーのままでいいから」
私が着替えてたらどうしてたんだ！？と問いたくなるが、素早く私が持っていた服と、持ってきた服を入れ替えてピシャリとカーテンが閉められた。
渡された服は、膝よりやや上の丈のニットのワンピース。
これなら。と思い、いそいそと着替える。
シャラシャラと遠慮気味にカーテンを開ければ、近くで椅子に座ってケータイを見ていた灰谷くんが顔を上げた。
「お、いいじゃん
あとはそうだな…
靴はこれがいいな」
と、持ってきてくれたのはショートブーツ。
「サイズは？」
『あ、それで大丈夫デス』
また敬語に戻ってしまった私に、フッと笑って靴を履きやすいように置いてくれた灰谷くんに、ありがとう。と告げる。
横についているファスナーを両足ともあげて、全身鏡を見て少し息を吐いた。
こんな自分を見たことがない。
「ベルトで縛った方がいいか…一回つけてみて
あとこれは没収」
『あっ！』
スルッと髪を結んでいたゴムを両方取られて、ファサッと髪が散らばる。
「いつもそうしてればいいのに」
慣れたように自分の手首に髪ゴムを通した灰谷くんは、そう言いながら鏡越しに目を合わせた。
なんだかとても照れくさくなり、パッと視線を外してウエストでベルトを止める。
「あー、やっぱそっちの方がいいな
これ、一式着て行くから値札切って」
いつからいた！？と聞きたくなるほど近くにいた店員さんにそう告げて、はい。と短い返事の後パチンパチンと値札が切られて行った。
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gxh - 玉兎さまーーっ！！大好きです！更新いつまででも待ってます！ (2月2日 20時) (
レス) @page42 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - キクラゲさん» コメントありがとうございます！✨ 告白ですね！！気持ち届きました！！そんな好き好き言ってもらえると調子に乗ってしまいそうです😂😂 楽しんでいただける作品を作ります！！これからもよろしくお願いします☺️ (12月12日 14時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
キクラゲ(プロフ) - クッッッッソ好きです作者さんの作品も好きだし作者さんも好きでs(( ンンッ…私こんなに語彙力ないからうまくかけないので玉兎さんの作品見て語彙力勉強します…！コメント失礼しました！ (12月12日 0時) (レス) id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 鈴さん» コメントありがとうございます！！✨慎重に書き進めております！！鈴様の応援でめちゃくちゃがんばれます！！ありがとうございます☺️ (12月10日 12時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 二人の関係がどうなっていくのか、気になります！続き楽しみにしてます！ (12月9日 13時) (レス) id: 87ee7e2daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2023年10月24日 11時
