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慌てて後を追うが出されていたのはカードだ。
「いいよ出さなくて」
後ろから値段を確認して、カバンから財布を出そうとしていた私に振り向かずに言う。
『え、でも』
「カリスマの俺が彼女に金出させると思う？」
カードを店員さんから受け取った竜胆くんは、そこでようやく振り返ってフッと笑った。
『…そこでカリスマ使うんだ…？』
「正しいカリスマの使い方」
レシートを手渡す店員さんに手のひらを向けて断った竜胆くんは、そのままその手で私の手を取る。
「行こうぜ」
『あ、うん
ごちそうさまでした』
「いーえ」
ニカッと笑って扉を開けてくれた竜胆くんは、どうぞ。と紳士を装った。
『ふふ
カリスマに扉開けてもらうなんて贅沢だね』
「A限定だから特権な」
ありがとう。と笑えば、当たり前のように笑い返してくれる。
冬の刺すような冷たい空気とぽかぽかと照らす太陽の光に、彼の金色と水色の髪がより一層綺麗に見えた。
「いつも休みの日何してんの？」
適当に歩きながらキョロキョロと店を見ていく私に聞く。
『いつもはーーーー、勉強？』
「まじ？ずっと？」
『んー、今だと冬休みの宿題とかかな
それに3学期始まると結構すぐ学年末テストがあるからね』
1年のおさらいしたかないと。と言う私に、そんなモノあんだ。と他人事な竜胆くん。
『テスト受けないの？
と言うか出席日数大丈夫？』
「余裕」
『そうなの？』
「カリスマだから」
ポカンと口を開けて彼の横顔を見る私をチラリと見た竜胆くんは、フハッと笑い出した。
「Aみたいな頭のいいやつの行く高校になんで俺が受かったと思う？」
『なんで…って、そりゃ
受験合格したから？』
「俺受けてねぇんだよ」
『嘘だぁ〜』
「マジ
これ言うと嫌な思いするかもしれねぇけど、Aに隠し事したくねぇし言うけど
裏口入学ってやつ」
先ほど吹き出した時の笑顔を消して、少し困った顔をして言う竜胆くんの言葉に思わず目を見開く。
「手段はちょっと聞かないで欲しいんだけど…
それで入学した
だから、学校側もできれば俺に来てほしくねぇんだよ
俺としては高校卒業さえすればいいから、学校側と俺とでWin-Winなわけ」
『…でもそれだと通信制もあったんじゃ』
どうしてもここの学校じゃなきゃダメだったのだろうか。と純粋に気になった。
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gxh - 玉兎さまーーっ！！大好きです！更新いつまででも待ってます！ (2月2日 20時) (
レス) @page42 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - キクラゲさん» コメントありがとうございます！✨ 告白ですね！！気持ち届きました！！そんな好き好き言ってもらえると調子に乗ってしまいそうです😂😂 楽しんでいただける作品を作ります！！これからもよろしくお願いします☺️ (12月12日 14時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
キクラゲ(プロフ) - クッッッッソ好きです作者さんの作品も好きだし作者さんも好きでs(( ンンッ…私こんなに語彙力ないからうまくかけないので玉兎さんの作品見て語彙力勉強します…！コメント失礼しました！ (12月12日 0時) (レス) id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 鈴さん» コメントありがとうございます！！✨慎重に書き進めております！！鈴様の応援でめちゃくちゃがんばれます！！ありがとうございます☺️ (12月10日 12時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 二人の関係がどうなっていくのか、気になります！続き楽しみにしてます！ (12月9日 13時) (レス) id: 87ee7e2daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2023年10月24日 11時
