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更に力の籠った腕に、苦しい。と伝えると、慌てたように腕が緩くなるが離されることはなかった。
「はぁ〜…俺絶対フラれると思った」
『竜胆くんが私のことそんな風に思ってくれてたなんて知らなかった』
「俺ただの顔見知りが夜1人でブランコに座ってたら素通りするけど」
『よかった〜されなくて』
腕の中でケラケラと笑えば、もう一度深く息を吐いた竜胆くんが首元に顔を埋めた。
丸まった背中が見えて、少し躊躇ったがゆっくりとその背中に自分の腕を回した。
私の手が彼の体に触れた時、ピクリと肩が揺れる。
「俺今すげー幸せ」
『私も
冬なのに暖かい』
「……大切にする
絶対守るから
今すぐは無理でも、お前のママに許してもらえるような男になるから」
『ん
私も頑張るね』
「いい子にしてないとな」
そうだね。と抱きしめ合いながら笑って、ゆっくりと体を離す。
サラリと空いた隙間を冷たい風が撫でて、名残惜しさを倍増させる。
この後どうすればいいのだろう。と今更ながらに緊張してきた私を他所に、そろそろ帰るか。と告げた竜胆くん。
うん。としか返事はできないが、本音を言うと帰りたくない。
まだ一緒にいたい。
手を取って歩き出す竜胆くんに、少し反応が遅れる。
慌てて一歩踏み出したが、既に立ち止まって振り返った竜胆くんに互いのタイミングが合わずボフッとぶつかった。
『ご、ごめん』
見上げた竜胆くんの顔は何かを考えているようで、3秒ほど沈黙の後ゆっくりと口を開いた。
「……俺さ、Aを大事にしたいんだよ
だからさ、そんな��帰りたくない��って顔しねぇでくんない？」
語尾が小さくなりながらちょっと視線を逸らせて言う竜胆くんに顔が熱くなるのを自覚する。
「学校は冬休みだろ？
毎日でも会えるからさ
今日は帰ろうぜ」
俺のために。とボソリと聞こえた言葉。
コクリと頷いて、それを確認した竜胆くんが再び手を引いて歩き出す。
「そういや、番号聞いといた方がいいよな
連絡取れるし」
繋いでいない方の手でケータイを取り出してパカっと開いて言う。
『あ、ごめん…私持ってない……』
「マジ！？」
そんな奴いるのか。と隠されることなく顔に書いてある。
『うん、でもママに頼んでみるよ
2年生になって勉強も難しくなってくると学校に残るかもだし
ママとも連絡取れないと不便だし』
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gxh - 玉兎さまーーっ！！大好きです！更新いつまででも待ってます！ (2月2日 20時) (
レス) @page42 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - キクラゲさん» コメントありがとうございます！✨ 告白ですね！！気持ち届きました！！そんな好き好き言ってもらえると調子に乗ってしまいそうです😂😂 楽しんでいただける作品を作ります！！これからもよろしくお願いします☺️ (12月12日 14時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
キクラゲ(プロフ) - クッッッッソ好きです作者さんの作品も好きだし作者さんも好きでs(( ンンッ…私こんなに語彙力ないからうまくかけないので玉兎さんの作品見て語彙力勉強します…！コメント失礼しました！ (12月12日 0時) (レス) id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 鈴さん» コメントありがとうございます！！✨慎重に書き進めております！！鈴様の応援でめちゃくちゃがんばれます！！ありがとうございます☺️ (12月10日 12時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 二人の関係がどうなっていくのか、気になります！続き楽しみにしてます！ (12月9日 13時) (レス) id: 87ee7e2daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2023年10月24日 11時
