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そんなことを考えながら歩いていると、視界の端から竜胆くんが消えた。
立ち止まって後ろを振り返ると、1歩後ろで立ち止まっている竜胆くん。
その視線の先にはあの公園だ。
「…なぁ、ちょっと寄って行かねぇ？」
『え、うん、いいけど』
私の返事に公園へ足を向けた竜胆くんは階段を登っていく。
その後ろを無言で着いていく私。
上まで着いた彼は、迷うことなくブランコの方へ向かった。
サッサっとブランコを手で払って座った竜胆くんを、ブランコを囲む柵の外側から見つめる。
「…遠くねぇ？」
『え、いや、漕ぐのかなって』
「遊びに来たんじゃねぇよ」
『何しに来たの？』
純粋な疑問だった。公園に遊ぶ以外に目的があって来るのか。
そう思ったが、小さい頃パパを待っていた自分や、家を飛び出したものの行き場所がなくて来た自分を思い出して、そうでもないか。と気づく。
そして無言で差し出された手。
こっちに来いと言うことだろうか。
何故かこの柵がすごく重いものに感じた。
ブランコの安全性のためにつけられた柵が、今はその為だけじゃないような。
その柵の向こう側で差し出される手。
その手の先には、ジッと見つめる紫色の瞳。
それに吸い込まれるように安全な外側から、危険な柵の中に入って行く。
そしてジッと私を見つめたまま手を差し出す竜胆くんに、ちょっと緊張しながら手を重ねた。
座ったままの竜胆くんを見下ろして彼の言葉を待つ。
「……逆だな」
『なにが？』
「この前と」
この前。きっとここで初めて会った日の事だろう。
サラリと親指で手の甲を撫でられる。
たったそれだけで緊張が和らいでいく気がした。
「お前は初めから俺を怖がったりしねぇよな」
『え？
ここで声かけられた時怖かったよ？』
「……まじ？」
『だってあの電気に照らされた姿が金髪の男の人だったから
不良だ！って』
「そりゃそうか
……でもその初めじゃなくて、いっちばん初め」
1番初め？と思いますように空を見上げる。
「……学校でさ
俺が遅れて教室入った時」
その初めか。と思い、あー。と声を出す。
「あの日本当は行くつもりなくてさ
朝まで家でどんちゃん騒ぎしてて、起きてきた兄貴から逃げるために登校した」
ちょっと笑いながら話す彼に、つられて口元を緩める。
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gxh - 玉兎さまーーっ！！大好きです！更新いつまででも待ってます！ (2月2日 20時) (
レス) @page42 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - キクラゲさん» コメントありがとうございます！✨ 告白ですね！！気持ち届きました！！そんな好き好き言ってもらえると調子に乗ってしまいそうです😂😂 楽しんでいただける作品を作ります！！これからもよろしくお願いします☺️ (12月12日 14時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
キクラゲ(プロフ) - クッッッッソ好きです作者さんの作品も好きだし作者さんも好きでs(( ンンッ…私こんなに語彙力ないからうまくかけないので玉兎さんの作品見て語彙力勉強します…！コメント失礼しました！ (12月12日 0時) (レス) id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 鈴さん» コメントありがとうございます！！✨慎重に書き進めております！！鈴様の応援でめちゃくちゃがんばれます！！ありがとうございます☺️ (12月10日 12時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 二人の関係がどうなっていくのか、気になります！続き楽しみにしてます！ (12月9日 13時) (レス) id: 87ee7e2daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2023年10月24日 11時
