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ラスイチを貰ってもいいのかと考えていると、次の音が流れる。
これは有名なクリスマスのバラード。
歌詞は英語で何と言っているかはわからないけれどきっと誰もが知っているし、クリスマスといえばこの歌が出てくるだろう。
先ほどとは違うゆっくりと光るライトにさっきとはまた少し違う感動の歓声があがる。
私も、わぁ。と思わず声がでた。
白く吐き出した息が一瞬光を滲ませる。
ずっと口が開いていたと言われた事を思い出して、むっと口を閉じて、見られていたかな。とそっと斜め上を盗み見た。
するとパチっと合う視線。
どうして目が合うのだろう。
ツリーは見てなかったの？
私が横を見たのが見えたからたまたま見たの？
さっきも、こんな風に見てたの？ずっと？
��ずっと口開いてた��
ずっとっていつから見てたの？
『ツ……ツリー…見ないの？』
「見てるよ」
見てないじゃん。なんて言い返しても無駄な気がして無言でツリーに顔を戻すが、キラキラと光るレンズ越しの紫色の瞳が綺麗だった。とぼんやり思う。
「綺麗だな」
『…そうだね
すごく綺麗』
色とりどりの電球を纏ったツリーか、それともソレを閉じ込めた紫色か。
どちらかはわからなかったが、綺麗だと思ったことに嘘はない。
音が終わると共に再び暗闇が辺りを包み込み、そして柔らかく照明が点灯した。
「…終わりかな」
『終わりか…なんだか名残惜しくなっちゃうね』
人混みがばらばらと他のイルミネーションや屋台に向かって散らばっていく。
その中で私たちだけが動かず、一定の間隔でまちまちに光るツリーを見上げていた。
「来年もあるだろ」
『来れるかな…』
「……ママの機嫌次第だな」
ほんとに。
あり得なさそうなことに自傷気味に笑う。
そんな私の気持ちを切り替えるように、竜胆くんは手に持っているゴミになったポテトの袋を抜き取り、いくか。と広場の奥に足を向けた。
今日で終わってしまうこのイルミネーションを目に焼き付けるようにじっくり見ていく。
ライトの点滅で走っているように見えるトナカイや、手が動いて見える雪だるま。
煙突に入ろうとしているサンタクロースもいる。
アーチになった光のトンネルの中に入れば、まるで星が降ってきているようで、届くはずもない天井へ手を伸ばした。
カシャ。
その音に振り返れば、ケータイのカメラをこちらに向けている竜胆くん。
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gxh - 玉兎さまーーっ！！大好きです！更新いつまででも待ってます！ (2月2日 20時) (
レス) @page42 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - キクラゲさん» コメントありがとうございます！✨ 告白ですね！！気持ち届きました！！そんな好き好き言ってもらえると調子に乗ってしまいそうです😂😂 楽しんでいただける作品を作ります！！これからもよろしくお願いします☺️ (12月12日 14時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
キクラゲ(プロフ) - クッッッッソ好きです作者さんの作品も好きだし作者さんも好きでs(( ンンッ…私こんなに語彙力ないからうまくかけないので玉兎さんの作品見て語彙力勉強します…！コメント失礼しました！ (12月12日 0時) (レス) id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 鈴さん» コメントありがとうございます！！✨慎重に書き進めております！！鈴様の応援でめちゃくちゃがんばれます！！ありがとうございます☺️ (12月10日 12時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 二人の関係がどうなっていくのか、気になります！続き楽しみにしてます！ (12月9日 13時) (レス) id: 87ee7e2daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2023年10月24日 11時
