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ニッと笑って言う竜胆くんに返事をして人混みを進む彼の手を離してしまわないように少し力を込めれば、それに応えるように力が込められる。
ついた先はど真ん中にあるツリーの前。
このイルミネーションの主役だ。チカチカと赤や緑、白に黄色と色を変えていく。
『すごい！きれいだね』
「でけぇな」
少し向こうには、テレビで見た青いツリーもあった。
流れる音楽はクリスマスによく聴くそれ。
シャンシャンと鈴の音が心地よく聞こえる。
チラリと横を盗み見れば、メガネのレンズに光が映り込んで紫色の瞳にキラキラと色を写していた。
「向こうになんか売ってる」
『ほんとだ屋台みたいなのある』
「チキンとかあるんじゃね？」
行ってみようぜ。と再び手を引かれて人混みを進む。
近づくに連れてイルミネーションとは違う明るさと、少し暖かくなる空間といい匂いに胸が踊る。
「お、やっぱあんじゃん肉！
お前も食う？」
オレンジ色のライトに照らされるターキーにごくりと唾を飲み込む。
が、財布を持ってきていない。
『ううん、私はいい
晩御飯食べたから』
ふーん。と私の顔をじっと見ながら微妙な返事をした竜胆くんは、そのまま別に並んだ。
少し無言が続く。
『あ、あの』
「ん？」
向こう側にある屋台を背筋を伸ばして見ていた竜胆くんが私の声で少し猫背に戻る。
『お兄さんと仲直りしたの？』
「仲直り？
あーーー、してねぇよ」
『じゃ、まだ喧嘩中なの？』
長い兄弟喧嘩だ。と純粋に思ったが、竜胆くんは首を横に張った。
「仲直りっていう仲直りはしてねぇけど、普通には接してる
お互いなかったことにしてる」
『え、謝りあったりしないの？』
「ねぇよ」
ははっと笑った竜胆くんは、あのな。と続けた。
「俺の兄貴に謝ったが最後、一生言われんぞ
お前あの時謝ったんだから俺の言うこと聞けるよな？ってくる」
『えぇ…』
「そう、そこでお前のその反応したら地獄の始まり
��あー、あの時俺傷ついたのになぁ〜
でもお前が謝ってきたから俺優しいし許してやってたけど、俺の心の傷また開きそう〜��ってめんどくさいゾーンに入る」
『ぅわぁ〜…』
「もちろん兄貴が謝ってくるなんてぜっっっったいあり得ねぇ
だから、何もなかったことにするのが1番」
『な、なるほど……』
「兄貴が謝ってきたときは裏がある」
『カリスマってすごい……』
「この場合俺含めるのやめろ」
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gxh - 玉兎さまーーっ！！大好きです！更新いつまででも待ってます！ (2月2日 20時) (
レス) @page42 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - キクラゲさん» コメントありがとうございます！✨ 告白ですね！！気持ち届きました！！そんな好き好き言ってもらえると調子に乗ってしまいそうです😂😂 楽しんでいただける作品を作ります！！これからもよろしくお願いします☺️ (12月12日 14時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
キクラゲ(プロフ) - クッッッッソ好きです作者さんの作品も好きだし作者さんも好きでs(( ンンッ…私こんなに語彙力ないからうまくかけないので玉兎さんの作品見て語彙力勉強します…！コメント失礼しました！ (12月12日 0時) (レス) id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 鈴さん» コメントありがとうございます！！✨慎重に書き進めております！！鈴様の応援でめちゃくちゃがんばれます！！ありがとうございます☺️ (12月10日 12時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 二人の関係がどうなっていくのか、気になります！続き楽しみにしてます！ (12月9日 13時) (レス) id: 87ee7e2daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2023年10月24日 11時
