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そして高1の冬。
二学期末のテスト前に風邪をひいた私はテストの点数が少し落ちた。
そして勿論ママに怒られて、思わず家を飛び出した。
そこで私は彼に出会った。
ーーー
ーー
キィ。と鳴ったブランコの音は、冷えた夜の空気に嫌に響いた。
あんなに怒らなくてもいいのに。
私だって頑張ってる。
3学期も頑張るから。
いろんな言葉が浮かぶが、どれもママを目の前にすれば出てこなくて、代わりに喉がキュッと絞まるような感覚が襲う。
予習や復習を毎日繰り返して、優秀な生徒になって
大人の言うことには逆らわず、口答えもしない。
そんな勇気もないのだけれど。
でも、たまに思う。
帰り道にクレープを友達と食べている同年代の子や、ピンクに塗られた唇をした可愛い女子たち。
いいな。なんて思いながら、乾燥防止のための無色のリップをポッケの中で転がす。
買う本は参考書だけ。
雑誌や漫画なんて許されない。
バイトもさせてもらえないから、お金も好きに使えない。
『……パパがいれば…』
ポツリと溢れた本音。
ここに来たのも、もしかしたら迎えに来てくれるのでは。とありもしない期待をしたからだろう。
��またここにいた��
��さぁ、帰ろうA��
そう言って、またあの大きな手で頭を撫でてほしい。
ねぇ、パパ。
私背も伸びたんだよ。
繋いでた手も大きくなったんだよ。
話したいことも沢山あるの。
そんなことを思ってみても、来るはずなんてない。
そう自分に言い聞かせて、フッと笑った。
その時、ジャリッと地面を踏む音が聞こえて、反射的に顔を上げる。
公園の入り口のライトに照らされる金色と水色の髪とメガネのレンズ。
パパじゃなかった。と思うと同時に、不良だ。と少し背筋が凍る。
パッと顔を逸らして自分の足元を見た。
お願い。通り過ぎて。
先ほどまで悲しくて泣きそうだったが、今は恐怖で泣きそうだ。
素通りして。
と願いも虚しく、視界に映るスニーカー。
つま先は私の方を向いていてる。
顔が上げられない。
けど無視も失礼だろうか。
かと言って何を言えば。
半分パニックになっている私を他所に、その人物は静かに声をかけてきた。
「何してんの」
ビクッと肩が揺れて、持っていたブランコの鎖がわずかに音を立てる。
どうしよう。
なにか言わなきゃ。
でもこわい。
けど無視するのもまずいよね。
どうしよう。
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gxh - 玉兎さまーーっ！！大好きです！更新いつまででも待ってます！ (2月2日 20時) (
レス) @page42 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - キクラゲさん» コメントありがとうございます！✨ 告白ですね！！気持ち届きました！！そんな好き好き言ってもらえると調子に乗ってしまいそうです😂😂 楽しんでいただける作品を作ります！！これからもよろしくお願いします☺️ (12月12日 14時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
キクラゲ(プロフ) - クッッッッソ好きです作者さんの作品も好きだし作者さんも好きでs(( ンンッ…私こんなに語彙力ないからうまくかけないので玉兎さんの作品見て語彙力勉強します…！コメント失礼しました！ (12月12日 0時) (レス) id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 鈴さん» コメントありがとうございます！！✨慎重に書き進めております！！鈴様の応援でめちゃくちゃがんばれます！！ありがとうございます☺️ (12月10日 12時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 二人の関係がどうなっていくのか、気になります！続き楽しみにしてます！ (12月9日 13時) (レス) id: 87ee7e2daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2023年10月24日 11時
