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キィ。と静まり返った夜の公園に錆びたブランコの音が響く。
大人が座るには低いブランコに腰掛けて、足を地面につけたままゆっくりと揺れる。
はぁ。と吐き出したため息は揺れるたびに鳴り続ける高音にかき消された。
定時間際に増やされる仕事。
やっと帰れると思った瞬間にドサリと机に置かれる紙の束。
提出した書類のたった一文字の誤字をネチネチと指摘されて、やっと解放されるかと思いきや、明日の朝イチの会議の資料を作れ。と。
その時点ですでに19時だった。
なぜ今言う。
そんなこと言ったって何にもならないし、この無意味な説教が長引くだけだ。
はい。と短く返事をしてデスクに戻り、作業を開始する。
ようやく終わったのは日付が変わって10分が経った頃。
出来上がった資料を持って行っても勿論すでに上司は帰ったあとで、気付けばオフィスに誰もいない。
小さく息を吐いて、凝り固まった首をポキッと鳴らす。
PCの電源を落とし、最後にパチンと電気を消して退社した頃には日付が変わってから30分が経っていた。
終電なんてない。
仕方なく歩いていたのだが、ふと昔よく来ていた公園が目に入り足を向けた。
懐かしい。
こんなに低かったっけ。と思いながら腰掛けたブランコ。
昔から何かあればここに来ていた。
ママに怒られてはここに来て、泣きながらパパが迎えに来るのを待っていた。
��見つけた
Aおいで、帰ろう��
頭を撫でてくれる大きな手が大好きだった。
帰りたくないと駄々を捏ねる私に、少し困った顔をしながら笑う。
日が沈むまで公園で遊んで、手を繋いで家に帰った。
心配していたという顔をしたママが、ごめんね。っていつも抱きしめながら謝ってくれる。
私もごめんなさい。って腕の中で泣いた。
そんな私たちを見て幸せそうに笑うパパをママの肩越しに見ていた。
家族の仲は良かった。
中2までは。
なぜかその頃からママが笑わなくなった。
いつもピリピリしていて、家の居心地が悪くなった。
そして、高校入学と同時にパパが出て行った。
理由は教えてもらえなかった。
そこからだ。ママが人が変わったかのように厳しくなった。
成績も細かくチェックされ、90点台をとってもなぜ満点が取れないのかと言われる。
服装は地味で清楚なもの。髪は低い位置で二つに結んで。
アクセサリーや化粧も許されなかった。
��派手な女は嫌いなの！��がママの口癖になっていた。
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gxh - 玉兎さまーーっ！！大好きです！更新いつまででも待ってます！ (2月2日 20時) (
レス) @page42 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - キクラゲさん» コメントありがとうございます！✨ 告白ですね！！気持ち届きました！！そんな好き好き言ってもらえると調子に乗ってしまいそうです😂😂 楽しんでいただける作品を作ります！！これからもよろしくお願いします☺️ (12月12日 14時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
キクラゲ(プロフ) - クッッッッソ好きです作者さんの作品も好きだし作者さんも好きでs(( ンンッ…私こんなに語彙力ないからうまくかけないので玉兎さんの作品見て語彙力勉強します…！コメント失礼しました！ (12月12日 0時) (レス) id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 鈴さん» コメントありがとうございます！！✨慎重に書き進めております！！鈴様の応援でめちゃくちゃがんばれます！！ありがとうございます☺️ (12月10日 12時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 二人の関係がどうなっていくのか、気になります！続き楽しみにしてます！ (12月9日 13時) (レス) id: 87ee7e2daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2023年10月24日 11時
