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とは云ったものの、可也苦戦していた。
太宰さんはよっぽど書類を貯めるのが好きなようで、最初の方に片付けたものなんかは1ヶ月前のだった。そんな前の記憶にないです。
+ 私は生粋の機械音痴だ。
まだケータイデンワも自由に操れない。勿論自分からデンワなどもかけられないので、基本デンワをとったりメールを見るだけだ。
慣れたら楽しそうなんだけどなあ。
はああああとため息をついてしまう。
これ、いつ終わるんだろう。
谷崎君とナオミちゃんは今日遊びに行くって云ってたなあ。羨ましい。
「A。進んでるか」
「うおッ。国木田さん」
すると現れた国木田さん。
私が進んでないのを見越して来たの…?
全然進みません、と口を開くと「進めろ」と真っ当な意見が帰ってきた。
「アレ、国木田さん虎探しは? 終わったんですか?」
「その件だが」
私と国木田さんがやる予定だったが太宰さんに投げた虎探し。
彼の性格からして私のように投げていないだろうし。
そう思って書類整理の手を止めて云った。矢張り虎探しはやっていたようで、国木田さんは言葉を続ける。
「太宰からだ」
そう云ってぺらりと見せてきたのは紙。
十五番街の西倉庫に虎が出る。逃げられぬように周囲を固めろ……と太宰さんらしくもない綺麗な字で書かれていた。
あ、これは私も行くパターン。
ってちょっと待てよ。
「私、太宰さんに頼まれてこの書類やってるんですけど! 結局虎探し出動するんじゃないですか!!」
「何ッ!? 何故Aの代わりに太宰がとは思ったが真逆その書類!」
ううう〜と唸る。
流石に酷い。酷すぎる。権力の横暴だ! 村ではこんなことなかった!
確かに牛は追っていたけれど、相手は虎だ。しかも人喰い。怖いに決まってる。
そんな私の様子を見兼ねた国木田さんが爆弾発言をする。
「安心しろ。虎に襲われたとしてもお前は俺が守ってやる」
何回かのまばたき。
そして目を見る。うん、綺麗な目。ってんんん!?
言葉を理解して瞬時に顔がかあああと赤くなる。
お兄ちゃんか! 独歩お兄ちゃんか! かっこいいな!? いやそう云ってる場合じゃない!!
国木田さんは顔を赤くしている私を見て不思議そうな顔をしている。
いや自覚ナシか!!
(? 早く行くぞ)
(ハ、ハイ!)
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ルト*まふらー - 行乃さん» おけですっ!! (2018年11月12日 6時) (レス) id: 223f7ad38f (このIDを非表示/違反報告)
行乃(プロフ) - ルト*まふらーさん» 作品内に書いてますよ (2018年11月11日 22時) (レス) id: 72ec4bfccd (このIDを非表示/違反報告)
ルト*まふらー - こんばんは! ありがとうございますっ!Twitterやってるんですが、起動出来なくなったんですよ←。。ってなわけで、なんか私Twitterに嫌われてるみたいなんですよ。起動出来るようになったら言いますねー! あ、パスワード教えてもらっていいですか?? (2018年11月11日 22時) (レス) id: 223f7ad38f (このIDを非表示/違反報告)
行乃(プロフ) - こんばんは。先程の方ですよね。了解しました、パスワード付きのホムペ作ります。語りましょう! あなた様が良ければTwitterというものもあるのですが(小声) (2018年11月10日 21時) (レス) id: 72ec4bfccd (このIDを非表示/違反報告)
ルト*まふらー - もう一回お話したいです!ワートリの小説かホムペ作ってくれませんか?ご検討お願いします!!(ワートリについて語りたいっ)*心の声 (2018年11月10日 20時) (レス) id: 223f7ad38f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:行乃 | 作成日時:2018年10月27日 16時