夕暮れ 3 ページ6
当日の朝、お客様と打ち合わせを終えて、順調に進んでいる事を確認して、誰もいない休憩所で、コーヒーをすすった。
ドキドキと高鳴る胸を抑えて、この後の予定を再確認する。
すると、ガチャとドアが開いた。
そこには、柊さんが立っていた。
私はまさか来るとは思っていなかったので、コーヒーという大人な選択をした自分を拍手した。
A)柊さん!お疲れ様です!
柊)お疲れ様。休憩中?
A)はい!また、すぐ出なきゃなんですけどね。笑
柊)そっかー。頑張れよ。……あれ?Aさんさ、痩せたでしょ。
そう言って、私の頬を手でつまむ柊さん。
その瞬間、自分の中で思いっきり気持ち悪いという感情が芽生えた。
A)……あ、あはは〜そうですかねー?
柊)うん。何か悩んでるの?ちゃんと相談してよね。
そう言って、爽やかに出ていった柊さん。
何となく、これ以上関わりたくないなって私の危険察知能力が反応した。
式を成功させた私は、達成感と心地よい疲労感で、翌日会社に出勤した。
風磨と目が合い、おはよう!って言おうとしたら、すぐに柊さんが私を呼んだ。
柊)ちょっと、Aさん。
風磨は、目をそらしてすぐ手元の資料に目を戻した。
どこか寂しくて、モヤモヤしたまま柊さんの元へ向かう。
A)おはようございます!柊さん!
昨日の事を、思い出して何となく目線が下がる。
柊)昨日はお疲れ様。大成功だったね。これ、ささやかだけど。どうぞ。
渡してくれたのは、小さな花束。
A)えっ!頂けないです!柊さんに手伝っていただいたので、成功しました。だから、頂けないです!
柊)いいから。受け取って。
にこりとした柊さんに、私も笑顔で応えて受け取る。
大袈裟すぎないか〜?と思いつつ、デスクへ戻る。
すると、すぐに二人の同期のみりちゃんと、さきがが来た。
みり)おはよっ!ねぇねぇ!柊さん、絶対そうだよねっ!ねっ!
A)みりちゃんおはよー。やーそんなことないよー。
そう言って、三人して花束を見つめる。
さき)あんた、ばかだね〜!柊さんだよ!柊さん!皆が憧れる柊さんだよ!
なんて小声で、はやしたてる二人。
でも………。何となく、柊さんには心を許せなくて、はっきり言って気を使うって言うか……。上司だから当たり前か。上司に気を使わないなんて、あんまりないもんね。
でも、そんなんじゃなくって……
一人で、そんなことを考えてたらデスクとデスクの奥の風磨と目が合った。
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えんぴつ(プロフ) - 速水ヒロcv前野智昭love♪さん» 初めまして!コメントありがとうございます!!こんな駄作を待っていてくださってありがとうございます!励みになります!!語彙力無さすぎの私ですが、更新いってきます!! (2018年7月31日 22時) (レス) id: a633e60b8d (このIDを非表示/違反報告)
速水ヒロcv前野智昭love♪(プロフ) - えんぴつさん» 更新頑張って下さい!!続き気になります。 (2018年7月31日 20時) (レス) id: 5e287a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
えんぴつ(プロフ) - 風歌さん» 初めまして!風歌さん!まず、この小説を読んでくださってありがとうございます!これからも、下手くそなりに頑張っていきますので、どうか温かい目でお見守りくださいませ! (2018年6月18日 23時) (レス) id: a633e60b8d (このIDを非表示/違反報告)
風歌 - 面白いです! 続き楽しみにしてます! 更新頑張ってください! (2018年6月17日 22時) (レス) id: d21ba90605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えんぴつ | 作成日時:2018年5月7日 22時