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朝ご飯をゆっくり食べた後に跳ねまくった寝癖を直したりと諸々の準備を終わらせ家を出たのは8時前｡
遅刻ギリギリの時間に奴〈グルッペン〉は呆れた溜息を吐く｡
｢少しは余裕を持って家を出ようとしたらどうだ？｣
俺が起こしてから起き上がるまで時間がかかりすぎるだの時間が無いのに何故朝ご飯をおかわりするんだだの煩いグルッペンの小言を右から左へ聞き流す｡
グルッペンは私が聞いていないのが分かり､再度溜息を吐く｡今度は先程のより深く長い｡
｢遅刻ギリギリが嫌なら起こしに来なくていいよ｣
｢俺が起こしに行かなくて起きれるんか？｣
｢起きれますぅ｣
｢ほーん…｣
面白くなさそうに返事をするグルッペンに､こいつ本当に私の事好きだな…と勝手に自惚れる｡
グルッペンとは血縁関係でも幼馴染でも無く､ただの高校から仲良くなった友達だ｡昔からの仲良しという訳では無い｡
ただ同じクラスで席が前後だったから話すようになり､高校入学直後の体育祭に向けた朝練習が行われることに､起きれるか不安と言ったら｢迎えに行くゾ｣と起こしに来てくれたのが何故か今も続いてるのだ｡
体育祭終わったのに起こしに来た時に来なくていいよと言ったが何故か頑なにそれを拒否し今でも起こしに来る｡
｢2年で同じクラスじゃ無かったら迎え来なくていいよ｣
｢そんな寂しい事を言うな｡俺に起こされるのが嫌なのか｣
｢嫌というか申し訳ないし｣
｢気にするな｡俺が好きでお前を起こしに行ってるんだ｣
｢ほーん…｣
今度は私がつまらなさそうに返事をする番｡
グルッペンは眉間に皺を寄せ､なんだその返事はと私の頬を人差し指で強く押してくる｡地味に痛いからやめて欲しい｡
｢彼女出来ないよ？｣
｢お前に貰ってもらうしかない｣
｢クーリングオフするわ｣
｢もう8日以上経ってるんだよなぁ｣
｢私はさ程よい御付き合いがしたいのよね｣
だから､付き合っても居ないのに態々毎日友達の家に朝起こしに来るような奴はちょっとバカップルになりそうだからお断りしたい｡
いつも目覚める度に整い過ぎてる顔面が覗き込んでる事すら恐怖なのに､これで付き合い出したら少女漫画得意技のおはようのチューまで追加されそう｡想像だけで無理｡
まぁ､グルッペンから直接私をどう思ってるか聞いたことないからただの激しい思い込みかもしれないけど｡
度々私に貰ってもらう発言してるグルッペンは要注意人物である｡
｢俺なら叶えられるだろ｣
お前だから無理なんだよ馬鹿野郎｡
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お豆腐 - バカップルwwwすごくおもしろくてすきです、とくにざますからのあざますがすきです。 (2023年2月25日 0時) (
レス) @page13 id: 8c6028ae84 (このIDを非表示/違反報告)
Origami(プロフ) - コメント失礼します！こういった話好きなので毎回楽しみながら読ませていただいてます!!これからも頑張ってください！ (2023年1月25日 7時) (レス) id: 93f1beb074 (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム - はじめまして！！とても面白いお話をどうもありがとうございます、！いやぁ、このバカップルっぷり、最高っすね！！更新楽しみに待ってます！！ (2023年1月18日 14時) (レス) id: d286af4d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：srice､ | 作成日時：2023年1月15日 15時
