俺を忘れてしまう彼と #2 (ページ13)

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side大西

長尾「じゃ、始めんで」

そう言ってビデオを再生する。

その数十秒後のことだった。

道枝「ストップ」

長尾「ぇ、なんで？」

みっちーが見るのをやめた。

大西「どしたん？見たない？」

道枝「…見たく、ないです…」

藤原「？」

大橋「…なんか思い出しそう？」

道枝「…違、くて…」

高橋「…恥ずいんか？」

道枝「それもある、けど…」

西畑「？」

道枝「…やっぱ、自力で思い出したい。これ見たら、なんか…ズルっていうか…なんか、嫌や。もちろんみんなもやけど、大吾くんとの思
い出は…頑張って思い出したい。…なんか、身勝手でごめん」

長尾「……そっか」

やっぱ、みっちーには見せへん方が良かったか。

このビデオを見るんは、もうちょっと時間かかるな。

西畑「…みっちー…(泣)」

道枝「え、ちょ、なんで泣いてるん⁈」

西畑「やってぇ！みっちーがええこと言ってくれるからぁ！」

…ほんま、仲ええなぁ

fin.