14,カジノ潜入編 ページ16
「ていうか、本当にここにいんのか？全っ然見つかんねぇよ」
かれこれ三十分このカジノにいるが見つからない。そんなに広くはないはず。通りすぎているのか？いずれにせよ、見つからなければ処分も何も出来ない。
「そいつの個性ってなんだっけ？」
「…無効化？」
それを聞いて、ふーんと頷くA。無効化なら、戦闘向きではない。対処は簡単だと予想されるが…。
「針さん。私イイコト思いついちったわー」
「……」
嫌な予感しかしない。大抵、Aの作戦やいい事や発見は、ろくなことを起こさない。おい待て、と針の危険信号が呼びかけるが遅く、Aはそのイイコトを実践した。
「道を、開けろおおおおおおおお！！！！！」
「何やってんだ！！！」
思わず頭を引っ叩く。目立たないようにというのはまぁ、無理だとはわかっていた。だが、ここまで
目立つことをしなくても…。
「いっ…うぅ。だってよ…」
Aの叫び声を聞いた人達が、綺麗に左右に分かれる。カジノの人物は、ざわざわとしている。針がAについていき、すみませんと謝って行く。
「あ、ほらやっぱ！！」
Aの視線がある一点に集中する。そして、一気に視線の先へ走り出した。いきなり走り出したAに呼びかけるも勿論止まるはずはなく、仕方なく後を追うことにした。Aがたどり着いた所は、バーカウンターの中。そして、針の目の前でAがしゃがんだ。
Aは、口元をにィっと吊り上げて、「みーつけたぁ……」と言った。
みつけた？まさか…。
「針さん、いたぜ。こいつだろ？」
針もAに習って、その場でしゃがむ。するとそこには、怯えているターゲットがいたのだった。
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マリイ - 治崎廻大好き (2022年3月20日 16時) (携帯から) (
レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
いずでく - うわーーーーん！ (2019年1月8日 16時) (レス) id: c864c21ee8 (このIDを非表示/違反報告)
ねじる - 泣きました。。。良いお話です。でもこれ見ると、死穢八斎會の人達ってホントにヴィランなのかな？って思えてくるwww良いことですけどね！ (2018年12月9日 15時) (レス) id: b17a466711 (このIDを非表示/違反報告)
百聞(プロフ) - ゆうなさん» 泣いていただけるとは思いませんでした。ありがとうございます。感動していただけたことが何よりも嬉しいです。 (2018年4月29日 13時) (レス) id: c88b707ff9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - めっちゃ泣いてます………感動しました…素敵なお話ありがとうございました…！！！完結おめでとうごさまいます。更新お疲れ様です (2018年4月29日 13時) (レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百聞 | 作成日時：2018年3月4日 21時
