渡辺翔太の彼女は他担らしい

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それからふっかの「はい休憩終わりー」という声を合図に、またレッスンを再開。

気づけばいつのまにか夜になっていて、今日のところは終わりにすることに。



目「しょっぴーご飯行こ」

翔「悪い、今日は帰る」

目「…彼女？」

翔「チケット取れなかったからって荒れ狂ってるだろうから」

目「どんな彼女だよ(笑)」



ヒューヒューと囃し立てるメンバーたちを後に、先にレッスン室から出て行く。

…ケーキでも買ってくか。

途中でケーキ屋に寄りながら、Aの家に向かった。


合鍵で鍵を開けて、部屋の中に入る。

…いるはずなのに無音。



翔「A？」



名前を呼んでも出てこない、ということは。

寝室のドアを開けると、ほらいた。



翔「…A、帰ったけど」

『…ん、あ、翔太？おかえり…』



Aはベッドの中で眠っていた。

…向井康二のハンガー、ファン曰くエロハン、を抱きしめて。



『っは！そう！ねえ、チケット取れなかったんだけど！？』



のそりと起き上がったと思ったら、次の瞬間騒ぎ出す。



翔「さっきも聞いた」

『今回こそは絶対当たるって信じてたのに…また人気すごくなってない！？』

翔「ありがたいことにね。…だから俺がチケットあげるって言ってんじゃん」

『それは絶対に嫌』



俺の目を見てキッパリと断るは、舘さん曰くファンの鏡、らしい。



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