深澤先輩の噂の彼女【2】

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ミスターコンの紹介が終わって、次の発表が始まるまでちょっとだけ空き時間ができた。

さっきまでの辰哉のせいで絶対顔赤いわ。


その火照った顔を冷ますために前ちゃんに一言言って、一回体育館の外に出る。

人のいない裏側に回って涼もうかなって、一人でちょっと歩く。


すると、そこにいたのは、



渡「あ」
　
佐「あー！！」



翔太くんと佐久間くんだった。

制服じゃないから、2人でこれから出るステージの練習をしてたみたい。



渡「ねえさっきのちゃんと見てた？」

佐「もちろん見てたっしょ？」



2人は私を見つけた途端ニヤニヤニヤニヤ。



佐「これからもずっと一緒にいてね」

『ちょ、やめて！』

渡「かっこよかったなーふっか」

『私からしたらとんだ羞恥プレイだったよ…』

佐「俺動画撮ったから送ってあげよっか！？」

『ほんとにいらない！』

渡「マジ愛されてんなーAちゃん」



火照った顔を冷まそうと思って出てきたのに、翔太くんと佐久間くんと喋ってたらまた熱くなってきた。



『も、もう戻るね。ダンス部のステージ頑張ってね』

佐「えーもう戻っちゃうの？」

渡「もーちょっといてよー」



色々言われたけど、これ以上いたらまた辰哉のこと言われるだけだから逃げるように戻った。



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