深澤先輩の噂の彼女【2】

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目黒 Side



文化祭が終わって、俺はAちゃんを教室に呼び出した。



目「Aちゃんの彼氏って深澤先輩だったんだね」

『…黙っててごめん』



内緒にしてるって言うから訳あり？って思ってたけど、まさか深澤先輩だったとはね。

でも、そしたら渡辺先輩とかあのピンクの人と仲良いのも納得だ。



目「はー、深澤先輩には勝てねえわ。超ラブラブじゃん」

『ラブラブ…かどうかはわかんないけど』

目「いや、あんなみんなの前で抱き合っててラブラブじゃないはない(笑)」

『……それは忘れてください！！』



思い出して顔を赤くしたAちゃんを見て、俺はまた「可愛いな」って思っちゃった。

でもさすがの俺でも深澤先輩が彼氏なら諦めるしかないな、って思った。

生まれた時から一緒とか、マジで勝てねえよ。



目「さっきも言ったけどさ、これからも友達として仲良くしてよ。また勉強教えて？」



俺がそう言うと、申し訳なさそうな顔をしていたAちゃんは笑顔を見せてくれた。



『うん、これからも仲良くしてね』



ばいばい、俺の恋心。



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