深澤先輩の噂の彼女【2】

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ずっとこのまま辰哉といたいけど、あんまりにも遅かったら怪しまれちゃうよね。



『ん、もう大丈夫。進む』

深「もう出口だから。俺がこのお化け屋敷最後の目玉なの」

『なにそれ(笑)』



よし、早くここから脱出しよう。



深「じゃ、文化祭楽しめよ」

『うん、辰哉も頑張って』

深「あーい」



ここで辰哉と別れ、1人で歩く。

さっきまであんなに怖かったのに、不思議ともう恐怖心はなくなっていた。


辰哉の言った通り、ちょっと歩いたら出口が見えた。

出ると、目黒くんが待っていた。



目「あ、やっと来た。大丈夫だった？」

『大丈夫ではない』

目「ごめんね、こんなに苦手だと思わなくてさ」



まあ確かに前半は死ぬかと思ったし、1人になった瞬間も死ぬかと思ったけど、1人でも意外とちゃんと進めたし、

…辰哉に会えたから、まあいいかなって思っちゃったりして。



『たまにはお化け屋敷もいいかも』



そう言ったら目黒くんはちょっと驚いた顔をして、そのあと「よかった」って笑ってた。



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