深澤先輩の噂の彼女【2】

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そこから2年生と3年生が紹介されていって、残すはあと1人。

…うわ、大トリなんだ、辰哉。



「えーじゃあこれで出場者は以上ということで、」

深「うぉい！！まだ俺が残ってんだろ！！」



定番のいじりで登場した辰哉。

さっきまでの比じゃないくらい女子が騒いでる。



「じゃあはい自己紹介どうぞ」

深「今までと扱い違いすぎねえか？…どうも、この学校1のイケメン深澤辰哉です」

「去年の優勝者である渡辺くんが出れないから出てきたということで」

深「その言い方やめろ！」



司会の人とは友達みたいで、ぽんぽん会話が進んでいく。

女子だけじゃなくて男子も笑ってる。

さすがだなぁ、こういうところ。


そして、話は定番の質問に。



「ここまでみんなに彼女はいるんですか？っていう質問をしてきてるんですけど〜…」

深「俺にも聞けよ」

「彼女いるっていうの嘘っていう噂もありますからね」

深「え？マジ？嘘だと思われてんの？」

「だって誰も見たことも話聞いたこともないから」

深「じゃあ今日は特別に話しちゃおっかな？」

「え！？マジで！？」



辰哉の言葉にざわつき出す会場。

まって、今から私の話をするってこと？


…いや、どんな羞恥プレイよ。



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