彼女に恋をした日。 ページ46
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これは、俺がAを好きになった時の話。
Aが打てない俺のために自主練習に付き合ってくれるようになった頃。
毎日、的確なアドバイスをしてくれる。
『だーかーらー、もっと、こう、目線をさ！』
一生懸命に伝えようとしてくれる。
『そう！できるじゃん！すごーい！』
できたら自分の事のように喜んでくれて、大袈裟に褒めてくれる。
1年経つ頃には俺だけじゃなくて選手みんなに頼られるマネージャーになっていた。
そんなAが誇らしかったし、嬉しかった。
でもいつからか、素直に喜べない自分がいた。
その時の俺はそれが恋だってわかっていなかったけど多分その時から好きになってた。
はっきりわかったのは高二の夏。
先輩方が負けてしまい、来年こそはと去年同様自主練をしようとグラウンドに行った。
するとそこにAがいたのでトスを投げてもらおうとすると、Aは誰かと話していた。
瞬時に隠れてしまう。
よくみると隣のヤツは大翔だった。
大翔「俺が試合に出なければ…！」
『でも大翔のおかげでここまで勝ち進めた試合もあるじゃん。』
大翔「それで負けたら意味ねぇだろ！」
スポーツは勝負の世界だ。
勝ち負け関係ないなんて甘ったるいことを言ってるやつは大抵強くなれない。
彼女は大翔になんて言うだろうか。
『ばかじゃないの？』
大翔「え？」
そういう彼女にびっくりした。
自虐的な人にばかって…
『確かに負けた。だから自分を責める？反省は大切だけど、次どうするかを考えなきゃいけないんじゃないの？』
彼女が泣きそうになっていることに気がつく。
『先輩たちの試合で得られたものがないなら一生反省して、後悔してろ。でも、ないわけないじゃん？』
あぁ、こんなだから彼女は頼られるんだ。
泣きそうでも選手を支えるのが優先。
Aが愛される理由がわかった。
好きだ。
瞬間的にそう思った。
自覚したのが大翔とA2人きりの時ってのが癪に障るけど。
いちばん近くで恋をしていたい。
こんな彼女が好きだ。
そして俺は何かと理由をつけてAの近くにいた。
【俺が彼女を見つけたんだ。
俺が彼女にいちばん近い存在なんだ。】
それだけ好きになっていった。
『としみつこの前、番犬って言われてたけどなんで？』
と「そのうちわかるだろ」
『？ふーん』
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Chaco(プロフ) - みぃさん» 私の作品がみぃ様の刺激になれたことを嬉しく思います。これからも愛読させていただきますね！ (2021年3月1日 11時) (
レス) id: 18abaab481 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - Chacoさん» コメントありがとうございます。そうです！そのみぃです！Chaco様の作品に刺激されて私も書いてみようと思い書いてみました！好きって言って貰えると凄く嬉しいです…。ありがとうございます！ (2021年2月28日 9時) (レス) id: 6a3ff33921 (このIDを非表示/違反報告)
Chaco(プロフ) - こんにちはChacoです。もしかして私の作品にコメントくださったみぃ様でしょうか？お話とっても好きです。更新頑張ってください！ (2021年2月28日 8時) (レス) id: 18abaab481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ | 作成日時：2021年2月24日 22時
