#37 ページ39
.
2月。みんながそわそわしだす時期。
そう。今日はバレンタイン当日。
登校日でもないというのに無駄に人が多い。
例に漏れず、私もバレンタインのお菓子を配りに来た。
まずは女の子達に配ると、とても喜んでくれて嬉しかった。
そしてふうかには星型クッキーの入ったものをあげる。
ふうか「きゃー！ありがと♡ これ私からね！」
『美味しそー！ありがとう！！』
とりあえず野球部の1、2年に配って回る。
さすがに数が多いから毎年恒例のキットカットだけど。
今年は最後なので3年生の野球部には手作りクッキーをあげた。
大翔「え？今年手作り？」
『最後だからね』
大翔「まじか！やっば、嬉しい。」
やっぱりイケメンが言うことは違うなと思う。
他の部員達には驚かれて「作れたんだな」と言われた。
しまいには「何が見返りだよ」と言われてしまう始末。
一生男友達に作らないと思った瞬間だった。
て「はっぴーばれんたいーん！！」
『あ、てつや！はい、クッキーどーぞ』
て「やったあ！！しかも手作りじゃん！！」
『これしばゆーにも渡しといてくれない？』
て「OKOK、ありがとな！！」
そう言って次の女子のところに行くてつや。
相変わらず調子がいいんだから。
多分りょうくん辺りとどれだけ貰えるか競っているのだろう。
あっちは本命多いぞぉ。数だけ多くても虚しくなるぞぉ。とついつい哀れんだ目でみてしまった。
と「A」
『わっ！びっくりした』
いつ話しかけられても驚いてしまう。
私の席の前に座り、じっと見つめてくる。
ちょっと、いや、かなりきゅんとくる仕草。
『何？』
と「俺のは？」
『あー、ごめん、ないわ』
と「…そーかよ。」
『うそうそ、ちゃんとあるよ』
パァっというように暗い顔から一瞬で明るい顔になる。
私からクッキーを受け取ると目の前で食べ始める。
『え、恥ずかしいからあっちで食べてよ』
と「今食べてぇの」
黙々と食べるその姿にこういうところが好きだったんだなと改めて実感する。
と「このハートは？」
『あ、当たりだね。1個しかないの』
なんて、嘘をつく。
本当はとしみつにだけに入れてる。
想いを伝えられない臆病な私の精一杯の勇気だ。
と「まじか、やった！」
嬉しそうなとしみつにキュンとくる。
と「美味かった！！」
キラキラした笑顔の彼にそう言われたことが誰よりも何よりも嬉しかった。
.
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 44人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Chaco(プロフ) - みぃさん» 私の作品がみぃ様の刺激になれたことを嬉しく思います。これからも愛読させていただきますね！ (2021年3月1日 11時) (
レス) id: 18abaab481 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - Chacoさん» コメントありがとうございます。そうです！そのみぃです！Chaco様の作品に刺激されて私も書いてみようと思い書いてみました！好きって言って貰えると凄く嬉しいです…。ありがとうございます！ (2021年2月28日 9時) (レス) id: 6a3ff33921 (このIDを非表示/違反報告)
Chaco(プロフ) - こんにちはChacoです。もしかして私の作品にコメントくださったみぃ様でしょうか？お話とっても好きです。更新頑張ってください！ (2021年2月28日 8時) (レス) id: 18abaab481 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みぃ | 作成日時：2021年2月24日 22時
