キミと月明かり (ページ47)

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素敵な友達ページ47

夏休み休暇で海へ。

《いや、君たちと海に行けるなんて嬉しいよ。》

〔まさか俺まで誘ってくれるなんて

いい友を持った。〕

「大野くんはたまたま相葉くんチにいたんでし

ょ。」

〔それを言ったらおしまいだ。〕

『誰だっけ？』

〔大野智だ。カズとは親友だ。よろしく。〕

海に着くと、

「なに？」

『水着は？』

「なに、やらしいこと想像してんのよ。」

〔来栖の水着姿ちょっと興味あったな。〕

海に入り泳ぐ姿に胸騒ぎを覚えた。

「二宮くん。ちょっと待って。」

『なに？』

はっきり言うべきなのかな...

「あのね。二宮くんだいぶ前に海で溺れてるの。

だから、あんまり遠くに行かないでよ。」

『わかってる。』

海で泳いだりボードに乗ったり
BBQをしたり仕事の疲れが一気に飛んで消えた。

辺りが真っ暗になり始めて帰る準備をしている中、
砂浜にポツンと体育座りをして夜空を見上げる
二宮くんがいた。

〔カズのやつ片付けもしないのかい。〕

「ちょっと呼んでくる。」

近寄ると、涙を流していた。

「二宮くん...」

静かに流す涙は切なさが溢れていた。

『A。』

「ん？」

『夜空に浮かぶ月は

どうしてこんなに綺麗なんだろう。』

涙で月が滲む。

そこに相葉くんに大野くんもやってきて、

『俺さ、記憶無くなる前の自分を取り戻したくて

けど俺にはこんな素敵な友達がずっといたんだ

な。』

《素敵な友達って恥ずかしいね。

僕らはずっとカズの友達だから。

それはずっと変わらない。》

〔俺たちは一生の友達だい。〕

この3人本当に素敵な友達だよね。
見ている私が羨ましいよ。

『A、俺が記憶戻ってもずっと隣にいてよね。』

「うん。」