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47(F side) ページ48

辰「ありがとうございました、本当に」

俊「いえいえ〜」


やっぱり養護教諭で心理カウンセラーの資格を持ってる宮田くんに話してよかった。
そう思いながらお礼を言って電話を切ろうとした時だった。


俊「ふっかー」

辰「はい?」

俊「また何かあったらいつでもおいで?」

辰「ふは サボりに行きますね わら」

俊「サボりはUターンでおねがいしまーすw」


そんなしょうもないやり取りをして電話を切った。
電話をする前よりもすっごい軽い。

無性にAに会いたくなっちゃったな。
あ、でも平日だし今日は大学かな。
じゃあせめて声だけでも聞きたいや。

スマホの画面は閉じずにメッセージアプリからAのアカウントをタッチして通話ボタンをおす。


〜♪


この待ってる間がすげぇ長く感じる。
あれ、めっちゃ心臓の鼓動早いじゃん俺 わら。


「もしもし?」

辰「やっほーふっかさんだよー」

「先輩が電話されるなんて珍しいですね?」

辰「ねーえ、そろそろ下の名前で呼んでくれないのー?」

「え?いや!?そんな無礼なことできませんよ!」

辰「無礼じゃないよー、俺が呼んでほしいだけなの」


あー、めっちゃかぁいい。
声だけでこんなにかぁいいとなると、もう会いに行ったりしたら、誰にも見せたくなくて俺抱き潰しちゃいそう…。


「ま、また後日で…」

辰「しょーがない、でも絶対呼ばせるからね?ふっかさんの本気、楽しみにしててね?」

「せ、先輩…」


怯えちゃったかな?


辰「今日さ、時間あったりする?」

「今日ですか?」

辰「うん、よかったら一緒にラーメンでも食べに行きたいなぁと思って」


抱き潰さないようにするにはやっぱラーメンだよね(あれ俺日本語話せなくなってる?)
さすがに平日に映画とか水族館はねw
休日に行きたいじゃん?


「いいですよ!あ、そっか。先輩ってラーメンお好きですもんね!」

辰「そうなんだよー、あぁもう楽しみ!」

「次講義があるのでその後になってしまいますけど大丈夫ですか?」

辰「Aのためなら何時間でも待てるから俺」

「じゃあ終わり次第連絡しますね!」

辰「はーい」


電話を切った瞬間に口角がずっと上がりっぱなしだったことに気づく。


辰「変わらずかぁいいなぁ。早く付き合いたいなぁ。好きって言わせたいな」





…あれ?
俺、Aにラーメンが好きなんて話したことあったっけ?

まぁいいか。

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作者名:mimo | 作成日時:2023年2月11日 0時

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