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いよいよ各グループの発表へと移っていった。
おおむね、他グループと意見は同じだったので「おんなじだー」という声が聞こえていた。
先生も「なんだ、みんな同じじゃないか笑」なんて笑っちゃってた。
先生曰く、これまでに全グループ一緒になることがなかったらしく珍しいことなのだとか。
北「奇跡の学年じゃんw」
「だねw」
足りない部分を先生が補う形でこの講義は終了。
皆が席を立っていく中、私は一旦スマホを取り出す。
すると、不在着信が3件入っていた。
誰だろうと思って見てみると、3件とも同じ番号でかつ知らない個人のものだった。
間違い電話なのか、それとも登録してないだけで知り合った人なのか判断が出来ずに悩んでいると、隣から声をかけられる。
北「A、次の教室行こうよー」
北斗くんの呼びかけに急いで筆記用具たちを片付けていく。
片付けながらも謎の着信が気になってしまう。
基本的に電話をする場合は、メッセージアプリに付いている通話機能で済ませてしまうので、わざわざ番号を打ってかける人がいない。
番号を知っているのは
両親、健永お兄ちゃん、俊くんくらい?
先輩たちや樹くん、北斗くんとはメッセージアプリの交換のみ。
誰なんだろ…。
北「なんかあったの?」
「へ?」
北「難しい顔してる」
人差し指で眉間をチョンとつつかれる。
「ううん、なんでもないよ!」
そう返すと北斗くんはなぜか照れくさそうに「まぁ何かあったらすぐに俺に言いなさいよ」と言ってくれた。
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作者名:mimo | 作成日時:2023年2月11日 0時