43（W side） ページ44
ふっかの言葉に耐えられなくなった後、照に連絡をとって近くのファミレスで会うことになった。
バイトがあったみたいで照は遅れてもいいなら、という条件だったけど、今はとにかく照に話すべきと思ったから、いくらで待つと返しておいた。
注文したコーヒーを飲みながら待つこと10分、照がやってきて俺の向かいの席に座る。
照「わりぃ、待たせて」
翔「平気ってかごめんな、バイトだったのに急に呼び出して」
照「いいよ、ふっかのことだろ？」
そういいながら、コーヒーとちゃっかりチョコレートケーキを頼んでいる。
翔「このままだと、アイツとんでもねぇことすんじゃねぇかって」
照「ふっかが本気を出したらやばいって知ってんの、多分俺らだけだもんな」
翔「やっぱ、化け物だから間に入るだけでも命懸けw」
照「怒らせたくない化け物ランキング1位だなw」
この場にふっかがいたら「化け物じゃねぇーよ！」ってツッこむんだろうな。
照「さっきまでふっかといたんだろ？」
翔「優しいお兄さんが一瞬で全身から黒いオーラ放ち出してた」
照「Aのこと守るためなら、どこまでも悪になれるんだろうなあいつ」
誰1人としてそんなことは望んではいない。
翔「なぁ、Aの記憶が戻れば、ふっかの暴走ってとめらんねぇのかな」
照「そりゃ止められるだろうけど…いつ記憶が戻るかも分からないのに」
記憶って無理矢理思い出させるもんじゃないことくらい分かってる。特にAにとっては辛い記憶だ、もうこれ以上大切なAを苦しめたくはない。
でも、同じくらいふっかのことも大切だから…。
翔「照、Aに会いに行こう」
照「けどそれは…！」
照が言いたいことはわかってる。
ふっかのあの言葉だろ？
辰「「Aになんかあったら、たとえお前らでも許さねぇからな、わかってんのか？」」
忘れるはずもない、あんなひっくい声で元から細い目が更に細く睨みつけてたっけ。
翔「何かあったら俺が責任を持つから」
照「…っ」
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作者名：mimo | 作成日時：2023年2月11日 0時
