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初っ端の講義は先週出された課題について、各自で考えてきた意見を、予め学籍番号順に決められたグループで議論するという回。
樹くんは取ってないため、必然的によく話す部類の人は北斗くんのみとなるわけで。
グループも男子が固まっていたため、女子は私だけかと不安になってたけど、北斗くんと運良く同じグループだったのでいろいろと救われた。
司会進行、タイムキーパー、書記そして代表で発表を行う人をそれぞれ決めて話し合いはスタートした。
私は唯一の女子ということで書記担当に。
それぞれ意見が飛び交うけれど、何となくみんなの言いたいことは似ているような気がした。
というか考えてきた内容とほとんど一致。
それが分かったからか、みんな安心しましたみたいな表情をしていて、なんかおもしろかったw
北「みんな同じだね」
「ねw 話し合えないねこれはw」
北「まぁほかに予想される意見を考える、ってのもあるけど見た感じコイツらやる気がなさそう」
小声で話しかけられたので小声で返す。
他グループはなんかみんな真剣に話し合いをしてるなか、同じ意見になったから早く話し合いが終わってしまって、メンバーみんな小声でおしゃべり中。
私はみんなの意見をとりあえず聞こえたとおりにメモして発表担当の男子に渡す(ほとんど一緒だから書く必要ないような気もするけど)。
その子は「やっぱ女子って字が綺麗だから読みやすいよな！サンキュ！」と言ってくれた。
軽くのびーっとする。
あ、そうだ北斗くんに聞いてみたいことがあったんだ。
人見知りだったり読書好きという、割とインドア派の北斗くん。
そんな人がなんで、いわゆる「一軍にいそうな陽キャたち(…ちょっと苦手なカースト上位というグループ)」と仲良くしてるんだろうって。
「北斗くん」
北「ん？」
「北斗くんからみた樹くんや先輩たちってどんな人？」
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作者名：mimo | 作成日時：2023年2月11日 0時
