幸せの見つけ方 (ページ40)

今日:15 hit、昨日:5 hit、合計:48,964 hit

39（F side）ページ40

翔太とゲーセンに行くとかいつぶりだろ。
めっちゃ久しぶりな気がすんだよねぇ。

お、シナモン発見。
ふーん、多分何人もこのシナモンを取ろうとして失敗してるのか結構ズレた位置に置かれている。

翔「ってかさ、なんで急にゲーセン？」

辰「深い意味はないよねぇ」

翔「嘘だって見え見えなんだよw」

辰「ふは嘘じゃぁないんだけどなぁ」

翔「…柚葉さんのことどうすんだ？」

…あーあ、聞きたくない人の名前が出ちゃったなぁ。
まぁ聞かれるだろうとは思ってたけどさ。

下見はこんなもんかな。
多分次でとれそう。

辰「どうしようねぇ」

翔「おまえ…」

辰「よーし、ほら翔太、ご対面！」

何かを言いかけた翔太を遮って、お迎えしたシナモンを翔太に渡す。
やば、モチモチしててくせになりそう。

それをギュッと抱きしめる翔太くん(5)

翔「何考えてんだ？」

辰「照にも言われたけどさー、俺そんなに危ない？」

翔「…Aのためならやりかねねぇから言ってんだよ」

ふは、そういうこと？
俺への信頼ゼロってこと〜？

だってさ〜そんなの…当たり前じゃねぇーの？

俺が悪い部分だって当然ある、そんなことは誰よりも理解してんのよ。

じゃあなんでAを傷つけた女は何も気にせずにのうのうと生きてんの？

…大罪なんだから壊されて当たり前だろ、そんなやつ。

辰「手荒な真似はしないよ〜？」

翔「そうじゃなくて」

辰「ん〜？」

翔「…ふっかまで傷ついてほしくねぇんだよ…あー、言わせんな！恥ずかしいことをさ」

辰「ふはは、翔太俺の事大好きじゃんわら」

ちょっと顔を赤らめちゃってるし、翔太ってツンデレのテンプレみたいな存在だよねぇ、ほんとに。
お兄さん、ニヤニヤしちゃう。

翔「ちげぇーしニヤニヤすんな！」

辰「はいはい」

翔「うざっ、けどマジだから」

辰「俺って本当に愛されてるねぇ〜」

なーんて言えば、翔太くんは「お前ほんとにキモイ」とか言い出すから「なんでだよ！わら」ってツッコミを入れて置いた。